在宅で働くママの生活やリアルな現状、隠された本音を紹介していく「在宅ママインタビュー」。第4回は、在宅でWebディレクションに企画提案をこなす実力派!奥村さんにお話しを伺いました。
■プロフィール
名前:奥村さん
年齢:37歳
職種:Webディレクター
お子さん:1歳10ヵ月
居住地:近畿
ワークスタイル:在宅+業務委託
■簡単な経歴
2004年 大学卒業
2005~2013年 ウェブ制作会社に勤務
2013~ 結婚・引越しを機にフリーランスで活動開始
2018年 第1子出産
2019年 仕事復帰
■1日のタイムスケジュール
6時すぎ:起床
7時:夫と子ども起床、夫のお弁当作り、朝ごはん準備
(その間に夫が洗濯物&息子のお着がえや顔拭きをする)
7時半過ぎ:夫が出勤
8時半:子どもを保育園に送る
9時:仕事開始
16時:仕事終了、夕飯の準備
17時:子どものお迎え
18時:夕飯
19時:入浴、歯磨きなど寝る準備
21時頃:子ども就寝、一緒に私も寝てしまう…
在宅ワークを始めたきっかけは、上司からの提案
ー奥村さんの現在のお仕事内容を教えて下さい。
奥村さん:フリーランスのWebディレクターとして、いくつかの会社とお仕事しています。最近は主に、サイトのコンテンツ制作としてネタのリサーチからライティング、簡単な画像加工をしています。また、要望に合わせた画面設計・ワイヤーフレーム作成もしています。時にはSEO対策やアクセス解析、サイトの企画提案などに携わることもあります。実は、この『働くママ応援プロジェクト』のディレクションも担当しています。
ー奥村さんは、以前から在宅ワークをされていたのですよね。最初に在宅ワークをはじめたきっかけを教えてください。
奥村さん:結婚・引っ越しを機に、それまで長年勤めていたWeb制作会社を退職しました。引っ越しで通勤時間が長くなってしまうというのが大きな理由ですが、日々忙しい業務に追われていたので、結婚生活と仕事を両立する自信もなく、一旦ゆっくりしたいという思いもありました。
ただ、退職まであと数か月というある日、とある事情により上司から「在宅で仕事を続けてくれないか。」と打診がありました。少し悩みましたが、お仕事があるのはありがたいですし、仕事内容も慣れたものですし、しかも在宅で限られた案件だけならば何とかできそうという思いもあったので、やってみることにしました。
—では、意図して在宅で働きはじめられたわけではなかったのですね。実際に在宅でお仕事をされていかがでしたか。
奥村さん:その会社とは業務委託契約を結びましたので、会社員の時のような社内の事務作業も行う必要がなくなりましたし、何よりも限られた仕事内容だったので、やるべきことさえやっていれば、余った時間は自分の自由な時間に充てることもできました。
なので、特に大きな不便もなく「在宅で仕事するのって良いな」と思いました。ただ、プライベートな空間で仕事をすることには慣れていなかったので、初めはオン・オフの切り替えに苦労しました。
自由な働き方を選択できるようになれて嬉しかった
―ディレクションのお仕事を続けられて、その後はどのようにキャリアを積んでこられたのでしょうか。
奥村さん:在宅ワークを始めて1年ほど経って、「ディレクションの仕事はやれるだけ十分やってきたし、他の仕事も経験してみたいな」という気持ちが生まれ、その仕事は辞めました。
その後はいろいろな仕事を考えましたが、自分のスキルを考えるとやはりパソコンの仕事をしようと。それで、パソコン教室のインストラクターの仕事を選びました。これがまた、私にとっては良い経験でした。これまでWebサイト制作に携わっていたものの、実際にサイトを使う消費者の反応を直に感じられることはなかったんですよね。なので、今ふたたびWebの仕事をしていますが、この時の経験が大きく役立っていると感じています。
たとえば、そのパソコン教室はシニア層の生徒さんが多かったんですが、パソコン操作においてシニア層がつまづきやすいポイントが分かったり、私たちWeb業界に携わる人間にとっては当たり前とも言えるような知識をお伝えするだけで大喜びしていただけたり。自分の仕事に対する反応がすぐに得られる充実感がありました。
しかし、その仕事も諸事情で辞めようと考えていたところ、その会社の社長から「在宅でWebの仕事をやってみないか?」というお話をいただきました。その時、会社ではちょうどWebサイトからの集客・運営に力をいれていきたいと考えていたところで、私のこれまでの経験を活かしたいということでした。私も自社サイトを育てるという経験をしてみたかったので、在宅での仕事を再開することにしました。
―Web制作会社でのご経験や奥村さんの勤務姿勢がかわれての会社からの提案だったのですね!
ご結婚後の状況に合わせて働き方を変えてこられているのが印象的です。働き方を変えていくのに抵抗はなかったですか?
奥村さん:特に抵抗はありませんでした。Web制作会社時代は抱える仕事量も多くて、特に30歳を超えてからは体力的な衰えも感じ始めていたので、自由な働き方を選択できるようになれたのは嬉しかったです。幸い、これまでお仕事をご一緒させていただいた会社の方々は、「家族を一番に考えたい。プライベートも大事にしたい。」という私の思いを受け入れてくださっていたので、環境に恵まれていたということも大きかったと思います。
バランスがとれているかどうかは、正直分からない
ー自分自身のこと、ご家族とのことを考えての在宅ワークを選択されたんですね。在宅ワークの良いところはどんなところでしょうか?
奥村さん:プライベートのスケジュールとの両立がしやすいですね。仕事の合間で家事をしたりと自由がききやすいです。
ー在宅ワークをするにあたって、スキル習得など意識して取り組まれていることはありますか?
奥村さん:Webマーケティング関連の本を読んだり、メルマガをチェックするなど、最新のマーケティング情報は把握するようにしています。会社員の時は、周りから情報が自然と流れてくることもありましたが、個人で仕事をしているとそういう機会にもなかなか恵まれないですしね。
ー仕事に、家事、育児どうやってバランスとっていらっしゃいますか?
奥村さん:バランスがとれているかどうかは、正直分からないです(笑)。ただ、夫が家事にも育児にも協力的なので、フレックスを使って子どもの保育園の送り迎えをしてくれたり、洗濯物をしてから出社したりしてくれるので、なんとかなっている状況です。
実は現在、不妊治療をしているのですが、病院が家から少し離れたところにあるんですね。でも、1週間に3回通うこともありますし、かつ待ち時間が長いこともざらですし、通うだけでへとへとになる日もあります。なので、今、働き方を見直しているところです。
ー両立は皆さん、苦労していますよね。
自分の生活や思いに合わせて働き方を変えていけるのも、在宅ワークの良いところですね。
自分が周りに刺激を与える側になりたい
ー奥村さんはこれからどういう風に暮らしていきたいですか?
奥村さん:最近は、この『働くママ応援プロジェクト』に携わったことを機に、InstagramやFacebookでフリーランスのママさんたちが活躍している姿を見かけることが多くなりました。皆さんとても精力的な方ばかりで、その方たちに刺激を受けて、私も積極的にアクションを起こしていきたいと思い始めました。
まずは、アクセス解析やSEOの知識を深めて自信をつけ、自分が周りに刺激を与える側になりたいと思っています。とはいえ、家庭が第一優先なのは変わらないので、そこは守っていきたいです。
ー頑張ってください!
最後に、これから在宅で働きたいと思っているママさんたちにメッセージをお願いします。
奥村さん:働いていると子供と過ごす時間は限られてきますが、だからこそ子どもとの時間をより大切に過ごそうと思うようになりました。一緒にいるときは、きちんと向き合って、たくさん一緒に笑いたいなと思っています。
私は在宅ワークで不便を感じたことはほぼありません。むしろ、自分で調整すればプライベートとの両立もしやすいと感じています。
興味をもっている方には、ぜひ一歩踏み出してほしいです!
ー奥村さん、ありがとうございました!!!