4月、コロナウィルスの感染拡大の懸念から、普段は50分ほどかけて通勤している夫もついにテレワークになった。私は、普段から自宅で仕事をしている。
夫婦共にテレワーク、以前より気になっていた家族のカタチ。実際経験してみると予期せぬことも。夫婦共にテレワークを始めた家庭では「あるある。」なのだろうか…?
目次
消えた「お昼まだ?」オーラ
はじめの2、3日は、夫からの「お昼まだ?」オーラを感じた。
正直、驚いた。そんな暇ないよ!と。それと同時に…できた妻は、こんな時はしっかり調理して旦那様の昼食を用意するのか…と、ちょっと自己嫌悪。
いやーでも、そんな余裕があったら、私は息子と過ごす時間を増やしたいよ。
そんな事を心の中で思った。
そして、これから続くしばらくの間大丈夫かな…。と今後を思いやった。
けれど実際、短時間勤務の私にお昼時間をそんなに悠長にとっている時間などない。保育園のお迎えに行くギリギリまでパソコンの前にいてバタバタと出かけていく、また、家事をしている間も隙あらば“仕事したいな感”を出してしまう。
そんな私の状況を見ていて夫も少しずつ理解したようで‥、最近のお昼は、インスタントものや夕食の残りものを2人で食べるようになった。一緒に食べる相手がいることで、私自身もちゃんとお昼の休憩時間をとるようになったのは良かった。
家にいるけど、頼れない。でも、安心感はある。
保育園から帰宅後、息子と遊んだり夕食の準備をしたり…。その間に息子の機嫌が悪く四苦八苦することもあるし、子供と遊んでいても夫がいるなら息子の相手をお願いして家事をしたいな、と思うことも。
でも、別部屋で作業する彼の勤怠は切れない…。(※緊急でテレワークになった夫の会社では中断時間の勤怠の管理ができないのだ。)そのため、「うちの稼ぎ頭だし、頑張ってもらわないと。」と頼りたくなる気持ちをセーブする。
まあ、でも自分と子供以外にも誰かがいると安心感がある。何か緊急事態が起こった際に、「頼れる誰かがそばにいる。」というのは、大きい。
大家族の多い昔なら、祖父母や兄弟など頼れる人がいたのかもしれないが、最近は母子だけで過ごす時間の長い家庭も多い。私も、保育園は利用してはいるものの、いつもどこか緊張している。
社内ミーティングに妻現る
夫が作業する部屋に物を取りに行く。ノックをしつつ「あけま~す」とドアを開ける。夫の後ろを通りすぎると「あ…」と声が聞こえる。第三者の声に不思議に思い振り返ると主人の会社の方がパソコンの画面に…。
オンラインミーティング中だったのだ。
そうだった。そういう事もあるのだった。基本的に私の会社はビデオオフでミーティングを行うため、うっかりしてしまった。
自分の現在の姿に頭をめぐらし、特に問題のないことに安堵しつつ、そそくさと立ち去った。あぶないあぶない。危うく、カメラを通して日常の気が抜けた姿を晒してしまうところだった。
旦那様がテレワークの皆さん、オンラインミーティング中はくれぐれもお気をつけて。
そんなこんなで夫のテレワーク開始から、2週間がたった。
家族の振り返り。
息子は、寝るのが少し遅くなった
2歳の息子は、保育園に行っている間、どうやらパパとママは家でお仕事をしているらしい。…と、徐々に分かってきたようで、「〇〇もおうちでお仕事したいな~」などと言ってくるようになった。お家が楽しすぎるのも問題なのか…?
夕食を3人で食べられることは、とても嬉しいようだ。ふざけてばかりで、結局最後はひとり残って食べている。
夜はパパと一緒に遊ぶ時間ができてテンションが高く、以前より寝室に行く時間が遅くなった。ここは夫に協力を仰ぎ改善したい。
テレワーク中の夫、意外と快適
夫に聞いてみると、このような答えが返ってきた。
上司や同僚ともコンタクトをとれているし、仕事は問題なくできているし、通勤時間がなくなり、家族との時間が増えて良い。
ただ、今回完全在宅に急遽切り替わったため、会社のデスクにある書類のことなどが気がかり。営業職で影響はすぐには表れないけど、時間を経てしわ寄せがでてくるのではないかと懸念している。
妻とも別部屋で作業できるし、今後も会社が許すなら週の半分くらい在宅で作業も良いかもしれない。(※一緒の部屋では作業したくないらしい。)
「自分の生活状況を良く知ってもらうことができた」というだけで、随分気持ちが楽に
夫が在宅の間に「在宅で仕事っていいなと思ってもらい、今後の働き方では職住近接を視野にいれてもらいたい。」と思って過ごしてきた。
核家族である私たちにとって、夫婦の協力は必須だと思っている。人を育てるって大変だし大切なことだ。育児に母親の存在は大きいし、父親は太刀打ちできないと思いがちだけれど、母親の状況を常に気にして、支えてほしい。母親がひとりで背負いすぎず適度な負担であれば、母親も子供と適切な関係を築くことができるのだろうと思う。
夫の話をきくと、どうやらテレワークを嫌になっていないようだから…職住近接、いつか考えてくれるだろうか。息子が小学生、中学生になるころの生活をリアルに考えて決めてほしいなと思う。