在宅・フリーランスという働き方を選択した”働くママ”への「在宅ママインタビュー」。 今回は、コーチ、カウンセリング業、ラジオパーソナリティーまでこなす、バイタリティー溢れる菅野絵里さんにお話しを伺いました。
プロフィール
名前:菅野絵里
職業:なりたい自分を叶える女性専門コーチ (コーチ、カウンセリング業、ラジオパーソナリティー)
お子さん:2歳 数ヶ月後には第二子が誕生されるということです♪
居住地:福島県郡山市
ワークスタイル:フリーランス
1日のタイムスケジュールを教えてください
6:30 起床 メール確認、朝食準備などして朝食→保育園の送り 午前中は在宅ワーク中心 午後からは対面またはオンラインにてセッションやセラピー、勉強会などをしています。 夕方から夕飯の準備
18:00頃 保育園お迎え 夕飯
20:30頃から 息子のお風呂~寝かしつけを夫にバトンタッチして、スキルアップの勉強や雑務をします
22:00 お風呂
23:00 翌日の仕事の確認
23:30 就寝 (毎週金曜と土曜はラジオの仕事があるので地元会津で生活しています)
―菅野さんのお仕事内容を聞かせてください
起業等働き方支援、また、よりよい人生を送りたいと思う方向けのセッションやセラピーをしています。 将来についての不安を解消したい、または一歩踏み出したい人のためにカードを使用したりヒアリングを通してご自身の気持ちを出し、自ら答えを出せるようサポートさせて頂いています。 ラジオパーソナリティーの仕事は、地元の情報を中心に発信し、また交通情報を伝えたり、リスナーさんのお役に立てるような企画を考えて、番組を進行しています。曲のリクエストやメッセージにお応えをしてコミュニケーションを取れるのも毎回の楽しみです。言葉に出すことでアウトプットの勉強にもなっています!
―最初はどのような仕事をされていましたか?
元々首都圏で、ウエディングプランナーの仕事に就いていて、多忙な日々を過ごしていました。仕事にはやりがいを感じていたし、何より好きな仕事だったのでどれだけ多忙でも充実感を得ていました。天職だと思って働いていましたが、スキルアップのために転職したある会社での労働過多問題や上司の働きすぎによるうつ病、人間関係の問題などで、自分らしく働きたい、お客様に喜んで頂きたいと思う気持ちとはウラハラに、組織での限界を感じることもありました。当時は毎日、目の前の事に必死だったと思います。
―最初は首都圏で働いていて、その後は地元に戻られたのですね。
地元に戻ってからは、自分らしくあろう、ゆっくり楽しく仕事をしようと考えていましたが首都圏で働いていた時と比べて給料は激減しましたし、明らかにパワハラとわかるような出来事もありました。地元での生活に慣れず、「どうやったら普通に生きていけるのか」とひたすら問いかけていました。 そこから、心理学との出会いがあり、本来の自分を少しずつ表現できるようになってきました。今思うと、あの辛い時期は改めて自分を見直すきっかけになっていたと思います。
―一人で生きて行こうと決めたけれど、結婚によって世界観が変わったんですね。
元々結婚にはこだわらず、独り立ちして、ずっと一人で生きていくと決めていたんですよね。ましてや子どもを産むなんてことも考えてもいなかったのに(笑)! 結婚で人生が良い方向に変わったと思います。夫婦二人になれたことにとても感謝しています。
―今のお仕事を始めたきっかけはなんでしょうか?
自分が生きていくことへの窮屈さや楽しみ・喜びを見いだせていないと感じていたことで、わたしというものを正当に表現することができない不自由さを抱えていた時に 心理学と出会い、同じ思いをしている人はいるはずだから、その人たちの役に立ちたい、そしていつか自分の仕事にしたいと考えていました。 また、転勤族の家庭(夫)だったことや将来を見据えた時に保育園の待機児童問題や結婚してからの就職や転職のリスクを考えた時に、手に職をつけた方が周りのせいにせず自分の生きたい人生を歩めると思ったからです。 妊娠中でしたが、「起業するなら今だ!」と思って、ベビーマッサージで起業したのが最初です。
―どうして今のお仕事をしようと思ったのですか? 不安はありませんでしたか?
根本的なことですが、「人生はあっという間で有限である」と考えた時に、限りある時間で望まないこと、好きではないことに時間を費やせないと思いました。 私のセッションを受けてくださった方にも「安定を捨てられない」と話される方もいらっしゃいますが、だからこそ、雇われでいることは今の時代リスクであるとも私は捉えています。 「フリーランスで大丈夫?不安じゃない?」と聞かれることもありますが、自分で決めた人生を歩んでいると思えるし、夢を語り合える仲間もいる、また程よく切羽詰まっている(笑)から、私は行動と継続ができていると思うんです。
―今のお仕事を始めるにあたって、どのような行動をしましたか?(仕事の探し方、スキル習得など)
今あるスキルで出来ることはないか?と考え、身近な知人などに当初はセラピーを無料でさせてもらったりしました。同時に学び続ける環境と時間を作りました。
―在宅(フリーランス)でよかったことは?(働いていてよかったことは?)
現在流行している新型コロナウイルスの影響も含め、フリーランスは自分の軸さえぶれなければ環境に左右されない働き方だと思います。息子も一緒に仕事に参加することで、子育て中のママたちが「子どもがいても働けるんだ」と意識してくれるきっかけになると思いますし、支援にも繋がると思います。 在宅だと通勤する必要はありませんし、もしあってもそこまで移動の時間をそんなに掛けずに済みますし、自分の時間で動けるので本当にありがたいですね。 予定の調整もきくので、急な変更にも(家族の用事など)対応できるのはフリーランスの魅力です!
―在宅(フリーランス)で困ったことや大変だったことは?(それをどう解決していったか?)
2歳の息子が同じようにパソコンを使いたくて、作業がしにくい時もありますね。 そんな時は、息子にはipadを使ってもらえるようにして、ママと同じだよーと言って真似させたりします。
―大事にしていること、ルールなどがあれば教えてください。
仕事をするときはする、休む時は必ず休むようにして、メリハリをつけています。 出来るだけ仕事部屋はモノがないように、整理整頓を心がけています。
―仕事、家事、育児をどうやってバランスとっていますか?
正直家事は捨てています・・・。その時間も仕事や息子との時間に使いたいので、割り切っています。家事代行も検討しています! 育児に関しては自分一人で絶対にやらないようにしています。自分じゃないとできないこと以外は夫やお互いの両親、または第三者である保育園やファミリーサポートセンターにお願いしています。 ファミリーサポートセンターをたくさん利用したいものの、実際に預かってくれる人が少ないということと、「今日お願いしたい!」と思った時に対応していただけないこともあるので…利用したい気持ちはあるのに、なかなかお願いしても受け入れ先がない、ということもあります。 だからと言って、待っていてくださる方がいるのに仕事を犠牲にして、母親の役割だからと子育てするのも違うのでは、と思っています。同時に子育てを犠牲にして仕事ばかりするのも違いますよね。しかし子育てや家事があるからと言って仕事のボリュームを減らす考えはないので、一人で何とかしようとせず、とにかく全てにおいて協力者を増やすことが大切だと思っています。
―これからどういう風に暮らしていきたいですか?目標やプランを教えていただきたいです。
自分や家族が幸せに豊かに暮らしていくのはもちろん、そんなロールモデルを作ることで、好きなことや求められることで起業を継続しつづけられる女性が増えたらいいなと思います。ママとしてだけの人生ではなく、自分としての人生もまっとうできるようなそんな生き方がしたいですね。その背中を見せて、子どもたちへ将来の希望を伝えていきたいと思います。 実際には子どもから教わることばかりですよね。だからこそ、親子で助け合い、人間関係の深さや楽しさ、人生の喜び、生まれてきた意味など話し合えて、感謝で溢れる社会を共に創りたいです。
―社会や国に対して望むこと、在宅(フリーランス)をやってみて感じたことってありますか?
社会に望むことは、女性の多様性のある働き方をどんどん支援するような動き・発信をして頂けると嬉しいです。在宅やフリーの働き方は特別なことではなく、むしろ時代の流れとして選択肢のひとつにあることは当たり前である、とするためにそれに関わる情報などを取り上げて頂きたいと思います。 田舎は特にまだまだ「これしかないから」と、選択肢のないことを当然とし、ママであることを誇りに思うよりも、ママになったから…と、自分の人生を諦めてしまう女性が多いと感じます。 せっかくママになれたからこそ、その犠牲心で生きるのではなく、(在宅やフリーに興味があるなら)やりたいことをやって毎日楽しんだほうが子どもや家族にとっても幸せだと思います。ママの笑顔って子どもにとって大きな影響を与えますよね。 そういったことを感じているからこそ、女性の多様性のある働き方を伝え続けていくことや情報をつなぐことが私にできることかと感じています。
―これから在宅やフリーランスで働きたいと思っているママさんたちにメッセージをお願いします。
もしもやりたいと思うなら、すぐに副業としてでも始められるとよいと思います。 時代が変化していく中で、今まさに転換期を迎えているタイミングだからこそ、在宅やフリーでの活動や仕事を選択肢のひとつとして選べるように今から準備することで、将来的に自分や家族を幸せにすることに繋がると思います。 働き方はどんどん多様化していくし、仕事をしていると生き方そのものを見つめなおせる良い機会につながっていくと思うんですよ。 自分自身が喜べるような生き方をして欲しいですね。あなたの人生は、誰でもなく、あなたの人生なので。自分が疑問に思い、悩んでいる答えは案外自分の中にあることが多いので、気づきを得るためにも、向き合う時間が作れるといいですね。 そんな女性が増えれば、より一層女性の自立は進むと思いますし、自身が望む働き方が叶うことでママの笑顔が増えます。そんな背中を見て、「仕事って楽しいんだね!ママみたいな生き方ってかっこいいな!」と子どもたちが将来への期待を膨らませることができると思います。
菅野さんのオススメ
ママ友に紹介してもらって飲み始めたお茶は、 朝一気飲みして仕事中や外出の際も毎日かかさず持ち歩き、 飲んでいます。疲れが軽くなるような気がしています。
ワタナベ薫さんが大好きで、エネルギーチャージの為に本をいつも持ち歩いています。
菅野絵里さんブログ
まるで太陽のように、家族や友人の中心となって、自分を取り巻く人たちを輝かせているのだろうなと思わせるような菅野さん。菅野さんのあたたかい人柄と口調でインタビューは進み、心が和みました。 インタビューに向けて、細かな打ち合わせはメールでのやり取りが中心でしたが、菅野さんからいただく返信は全て涙がこぼれそうなくらい、心が癒されました。それくらい言葉が優しく、豊かな気持ちになるのです。(それはインタビューの後のやり取りでも続きました。感激です!) 柔らかい口調ながらも、小さなお子さんを育てながら、ご自分の事業やラジオパーソナリティーをこなす姿に脱帽。おそらく妊娠前と変わらない仕事量なのではないか…と推測しています。
「一歩踏み出す」というのは簡単なようで、実はこれほど難しいことはないのではないでしょうか。 女性によっては、子どもを授かり、そして育てる段階で、子どもの人生をより良くするには…ということを追求するようになり、自分の人生の目標に置き換わることもあるかもしれません。けれど、一度思い出して欲しい。子どもの人生と自分の人生は決してイコールではないのです。 自分がどうやって生きていたいのか、一度自分に問いかけて必要があるのかもしれません。現状に満足できず、不満が口に出てしまうのは、きっと「自分のどうしたいか・どうなりたいのか」きっとあるはずだから。自分から出た答えがある限り、現状の生活をすぐに変えることができなくても、菅野さんがおっしゃるように「これは私が選んだ人生だ!」と胸を張ることができるのではないでしょうか。その想いを強く持ち続けた人はいつか自分の道を切り拓くことができるのではないかと思います。 新型コロナは未だに根治の目処は立たず、共に生きていかなくてはいけない私たちの世界の働き方は、オンラインが生活に根付いたこともあり、これからもっと多様化していくはず。母だから…妻だから…ではなく、自分が自分らしく生きていい、そんな時代が到来したのかもしれません。 答えがわかったとしても次のステップまでなかなか踏み出すには勇気がいるもの。そんな時に菅野さんのようなコーチに相談ができる、ということを思い出して欲しいですね。 自分がサポートすることで、ママたちの選択肢を増やしてあげたいとおっしゃっていた菅野さん。その学び続ける姿勢に深く共感・感銘しました!