結婚や出産を経て、女性のライフスタイルは思ってもみなかった方向に変化します。今回は、社員全員が完全在宅の株式会社ソニックガーデンで業務ハッカーとして働く、荻原さんと池上さんにインタビュー!前編では、それぞれの転職ストーリーを伺いましたが、今回は、お二人の仕事である「業務ハック」に関して聞きました!(前編はこちら)
業務ハックってどういうお仕事!?
➖お二人の現在のお仕事内容である「業務ハック」について教えてください。
荻原さん:業務ハックという業務は、会社の業務改善を、システムの導入によって進めていくというやり方です。
お客さまから「業務があまりに多すぎて終わらない」とか「うまく回らない」といったご相談いただき、私たちが相談にのりながら、どんなふうにシステムを導入したらもっと良く楽に業務を回していけるかということを、お客様と一緒に考えます。
私たちはプログラマーなので、必要であればプログラムも書きますし、必要なかったら書きません。
お客様が今やっている業務をもっと少なくする、システムで解決できることはシステム化を進めるなどして、自分たちがやらないといけない本来の業務に集中できるような環境を作り上げていくというような仕事になります。
➖お二人とも「業務ハック」というお仕事だということは、働き方も一緒でしょうか?
荻原さん・池上さん:まぁ、だいたい一緒ですかね(笑)?
池上さん:ただ、お客様が違うと、内容が全く違ってきます。
お客様によって困っていることが違うので、全く同じかと言われたら、そうではないとは思います。
仕事の流れでいうと、今荻原さんがおっしゃった流れでお互い仕事をしている感じですね。
➖業務ハックという働き方は、エンジニアの業界だと当たり前のようにあるものでしょうか?それともソニックガーデンならではという働き方なのでしょうか?
池上さん:最近増えてはきているのではないでしょうか。ソニックガーデンが始めた頃は、まだ業務ハックという仕事はなかったのではと思います。
➖何年前ぐらいから始まっているものでしょうか?
池上さん:2017年くらいとか?それぐらいだったはず。
荻原さん:5、6年前?というところですね。
➖「業務ハック」という働き方だからこそ、場所に関係なく、自分が望むような働き方が可能になるのでしょうか?
池上さん:業務ハックだからというわけではないと思います。ソニックガーデンという会社自体が、私たちと同じような働き方をしていますから。業務ハックの案件をしていない人たちも似たような感じで働いています。
在宅で働く際のコミュニケーションの取り方は?
➖在宅勤務中のコミュニケーションはどうやってとっているのでしょうか?
荻原さん:話す時間は作っていますね。雑談で終わる日もあるし、お客様の要望に応えるべく、何かもっと良い方法はないかな?とか、ここを教えて欲しいなって思うときに相談をすることも。
自社開発している「Remotty」というバーチャルオフィスツール上で、声をかける感覚で連絡し、テレビ会議を繋いで話をするという事もよくあります。
➖文字でのやり取りと、話すやり取りは違いますか?
荻原さん:文字だけで済むぐらいの内容の時は、文字で済むこともあります。
画面を一緒に見ながら相談にのってもらいたいときにはテレビ会議でないと伝わりません。自分のやろうとしていること、やりたいけれど躓いているところを伝えるのに文字だけでは難しいこともありますので。
その状況によって使い分けている感じですね。
これから実現したいこと、得たものは?
➖2019年に、お二人がソニックガーデンに入社されるまではキャリアの点でかなりの紆余曲折があったと思うんですね。これから実現したいことや得たものについて教えていただけますか?
荻原さん:今のほうがやりたいことをやりたいって言えるようになったと思います。
興味があるなと思っても、それだけの時間を確保できるのか、不具合を起こした時にすぐに対応できるかのかを考えると、手を上げづらいなと思うことはありました。
自分から手を上げたのに、「すみません、子どもが熱を出したので無理です。」
となったら、周りの人に迷惑をかけるだけになるなと思いますし。だからこそ昔は現場からは、距離を置いたほうが良いのかなというのはありました。
今の働く環境であれば、「興味あるな」ということに対して、「やりたい!」っていうのが、言いやすくなったし、チャレンジできるようになったとは思います。
➖池上さんは、どうでしょうか?ご主人の転勤で、香川で過ごされていたんですよね?
池上さん:そうですね。私は、結婚して子どもができても仕事がしたいと思っていました。そして、結婚した相手が全国転勤になる仕事だったので、「どうやって仕事を続けるか」がずっと課題でしたね。当時はまだ在宅勤務とかリモートワークがそれほどメジャーじゃ無かったですし、今ほど認知されていない時だったので、どんな働き方ができるのか分からなかったんです。
ソニックガーデンは、どこにいても働けるので、夫がこの先どんな所に転勤になったとしても、「自分のキャリアを続けられる」というところはすごく良いなぁと思います。そこがやっぱり魅力の一つではないでしょうか。
はたママ読者へのメッセージ
➖最後に、はたママ読者へメッセージをお願いいたします
池上さん:私も一回仕事を辞めたことがあったので、キャリアが途切れるかなと思ったタイミングがありましたし、他にも色んな事がありました。けれど、今こうしてまた働いて会社員をしています。
だから、「無駄なことは無かったなぁ」と思っています。
子育てのためにキャリアをちょっとお休みしたり、諦めたりしても、そこで得られた経験はこの先「仕事をしたい」と思って行動した時に決して無駄にはならないと思います。
自分が本当にやりたいことは何かをしっかり見つめると良いんじゃないでしょうか?
実際に、私自身フリーランスとして働きながら、幼稚園のお母さんも経験しましたから。幼稚園はどんなに大変かっていうのを知ったし(笑)、その経験は全然無駄になっていないと思っています!
荻原さん:仕事のキャリアは、休んでいる間は確かに止まりますが、別のキャリアが積まれていくので、「仕事とは別のスキルが伸びている」っていうのを実感できるといいのかなと思いますね。もう一度子どもを0歳から育ててくださいと言われたら、本当にもう無理って思いますけれども(笑)。それだけ大変だということをちゃんと経験するので。ひたすら泣きわめき、言葉が伝わらない相手とずっと一緒に過ごすうちに、「(子どもが)言葉を話せなくても結構わかるな」という能力もついてくると思うんですよね。
その後復帰した時は、他で伸びたキャリアがまた活かせると思うんです。それが例え全く違う仕事だったとしても落ち込まなくていいのではないでしょうか。
だから、それまでやっていた仕事のキャリアは、一回そこで止まりますけど、全然違うところで、別のキャリアが伸びているので、自分が全く成長して無いということはないと思いますよ!
荻原さんと池上さんのお二人がソニックガーデンという会社に出会ったことで、自分のライフスタイルにぴったり合った働き方をできているのだなと実感。
現状、「仕事を辞めなきゃいけない」と悩むママも多いと思います。ママだから、と諦めるのではなく、ママである自分を含めて、より自分らしく働ける環境を見つけて欲しい…そう強く感じました