翻訳やグローバルコミュニケーションを円滑にするためのサービスを社会とお客様に提供する、株式会社エイアンドピープル。
今回は、昨年ご出産し、今年から復職された三島のどかさんにインタビュー。復職後は、翻訳部門と研修事業部の部長を兼任され、ブランクを感じさせることなく活躍中です!
目次
三島さんのこれまでのキャリア
➖三島さんの現在に至るまでのキャリアを伺ってよろしいでしょうか?
航空会社で空港のグランドスタッフとして勤務を3年ほどしていました。
2012年に転職をして、現職のエイアンドピープルに入社をしました。翻訳事業の事業部に所属をしています。
業務は、翻訳に関するお客様とのコミュニケーションを取り、弊社のサービスの提供に関する提案や営業、翻訳者と実際にコミュニケーションを取りながら翻訳の手配を行います。
2020年の7月に産休に入りまして、今年の4月末までお休みを頂いていました。
現在は元々所属していた翻訳事業を行っているグローバルコミュニケーション事業部の部長と研修事業部の部長両方兼務をしております。
部長職についたのは、2015年からです。
在宅勤務に関して
➖三島さんが2012年に入社された時も、在宅勤務は導入されていたのでしょうか?
2012年入社時の時点では、在宅勤務者はゼロでした。
在宅勤務者が出たのは、コロナの1年くらい前で2019年頃だと思います。
新規事業の立ち上げ後、すぐに第二子の出産を控えていた社員がいて、本人は「可能な限り仕事を続けていたい」と希望していました。社員の意思にできるだけ添えながらも、母子の安全を鑑み、
「在宅勤務」
という選択肢が出てきました。それで、テスト的に在宅という働き方を始めました。それが最初の取り組みでした。
➖コロナ渦になり、在宅勤務の導入は一気に加速した感じですか?
そこからもう本当に一気に加速しましたね。
コロナ禍は在宅勤務の導入を加速させましたが、今後多様な働き方を視野に入れた時、前より多くの社員が活躍の場を広げるために、在宅勤務は「生産性を高めるためにも、大きな良い一歩」だったのでは、と思います。
私自身は、現在は週に1回出社をしています。みんなで顔合わせて、全体ミーティングの場で仕事の進捗を確認するなど、心配事がないか直接コミュニケーションを取っています。
➖女性が多い環境だと、働き方に対して理解や共感が得られやすい気がします。
弊社代表も女性です。顧問に男性はいますが、社員は女性が100%です。
トップが「女性の働き方に対してすごく理解がある」という点で、すごくありがたいですね。
年代やバックグラウンドが違う中でも、意見を出しやすい風通しのいい環境だと思います。
➖在宅勤務における課題点はありますか?
日々一番感じているのは、コミュニケーション面です。
今までは同じオフィスで働いていると、空気感で「何か問題があったのかな」とか、「いつもとちょっと様子が違うな」っていうのは、なんとなく感じ取っていました。
オンラインが主流になり、同じ空間を共有していないと、より一層意識的にコミュニケーションを取る必要性を実感し、その点を課題だと感じています。
エイアンドピープルで行われている制度
・子どもが病気になった時の看護休暇
管理職として心がけていること
➖管理職として三島さんが心がけているのはどういうことでしょうか?
コミュニケーションを取るということをすごく大切にしています。
管理職は、仕事が集中しがちになってしまいますが、どんな時でも、忙しさをできるだけ顔に出さないようにする、周りから声をかけてもらいやすい雰囲気づくりをする、部下が相談しやすい雰囲気づくりをするということを、常日頃から心がけてきています。オンラインになってからは、チャットの文字だけのコミュニケーションに頼らず、顔を出してオンラインミーティングをしたり、出社時はランチに誘ったりしています。
エイアンドピープルで求める人材とは?
➖御社の求める人材はどういう方でしょうか?
私たちは小さい組織ですが、国籍も日本だけではなく、海外の者もいます。
それぞれ異なったバックグランドを持っていますから、お互いの背景や考えを尊重し合えること。そして言われた通りにただやるだけではなく、一人ひとりがきちんと自分の考えを持ち、自分の言葉に責任を持って行動することができる、というところは非常に重要な点だと思っています。
エイアンドピープルはみんなが切磋琢磨しながら成長できる職場だと感じています。
三島さんのブランク期間について
➖産休や育休中のブランク期間はどんな気持ちを抱いていましたか?
出産してから、頭の中が切り替わってしまった感覚がありました。出産前は、本当に頭の中の7割、8割ぐらいは仕事で埋め尽くされていました。それがいざ仕事、職場復帰をした時に、まるで古いパソコンのように、全然全く動かない・インターネットが起動しない…そんな風に自分の頭の動きが遅くなっていたし、記憶力の低下を実感しました。
仕事で求められるものに、自分は追いつくことができるのか、会社が求めていることに対して自分が応えられるのかというのは、すごく不安でしたね。
復帰する前の面談の時に、今までの仕事だけではなく、新規事業の方に注力してほしいという打診があり、それはすごくプレッシャーでした。
仕事と育児を両立するための工夫について
➖育児と仕事を両立するための工夫、どういうことされていますか?
家族からのサポートで成り立っています。
夫は、週の半分が在宅勤務なので、その時はとにかく育児をおまかせしています。夫が得意とする、遊びの部分はまかせて、私は掃除や洗濯をします。お互い育児を毎日やっていくうちに自然と役割を分担できている、という感じですね。近くに住む両親に、かなりの頻度で来てもらって子どもを見てもらうこともあり、とても感謝しています。
はたママ読者へのメッセージ
➖最後にはたママ読者へのメッセージをお願いいたします。
子どもといると「その世界だけが唯一の世界」になることがあると思います。もちろん子どもはすごく可愛いから、成長を一瞬も見逃したくないですよね。
けれど、その世界だけに留まると、自分の考え方も凝り固まってしまいます。するとちょっとしたことでイライラしてしまう、夫に対してのあたりがひどくなってしまう…そんなことが私自身結構ありました。
だからこそ、子どもと一緒だけの世界から引いて周りを見てみる・自分を客観視してはどうでしょうか。
その良いきっかけになるのが、やっぱり仕事だと思います。
仕事をきっかけに、いろんな方とお話することができますし、単純に頭を切り替えることもできますよね。
育児と仕事って結構、それぞれに対して役立つことっていうのがあると思います。
私が担当している研修事業では、お客様に「どうやったら自分が伝えたいメッセージを相手に誤解なく伝えることができるか」(プレイン・ランゲージ)を研修として行なっています。それも夫婦関係の「どうやったら夫を自分が思うように動かせられるか」という風に置き換えることができますから(笑)。
仕事を育児や夫婦の関係性に活かせることが結構あるのでは、と思っています。
もし育児とキャリアどちらかを選ばなきゃいけないと思い悩んでいらっしゃるような方がいるのであれば、それはすごくもったいないことだなと思います。
「頑張っているママが好きだよ」って、子どもが言ってくれるようなママを、私は目指しています。
読者の方も、バランスを取りながら、育児とキャリアを両立できる生活を充実させていただきたいと思っています!
「仕事を育児や夫婦関係に活かす」どちらかというと全て切り離していたので、三島さんの発想に驚きました。これから仕事で培ったものを育児や夫婦生活それぞれ活かし、自分が幸せだと感じる生き方や働き方を読者の方にもしてもらいたい、そんな風に感じたインタビューでした。