数年前からよく耳にするようになったダイバーシティという言葉。
現在、企業においても多様性が重んじられるようになり、さまざまな属性を持つ人の活用が推進されています。
「株式会社見える化」もまさに多様性を尊重しており、限られた環境で最大のバリューを発揮する重要性を提唱しています。今回は、代表取締役の堀内和彦さんに業務内容や社員の方に対する想い、同社のカスタマーサポートを担当している髙橋麻里さんに育児と仕事との両立についてお話をお伺いしました。
業務のシステム化により、皆が感性を活かした仕事ができる世の中へ
ー御社の事業内容を教えてください。
弊社は主に三つの事業を展開しています。
まず一つ目がITを活用した業務支援や外国人労働者の就労支援。二つ目が特定技能ビザ検定試験のオンライン対策アプリ「AELU」の開発と運用。そして三つ目がサイボウズ株式会社と連携した業務の自動化支援です。
ーそのほか働きやすい環境への取り組み、それに対する社内での反応、また、現在感じている課題がありましたら教えてください。
国立大学内に会社があり、社員構成として、信州大学生1名短時間正社員、3名アルバイト、テレワークにおいて4名、役員私以外の3名においても全てリモート対応としております。
私自身が長く人材事業をしてきているなかで、クライアントより「いい人材を紹介してほしい」と依頼を受けてきました。いい人材の定義は各会社により違い、社長と社員でも全然違うことにずっと違和感がありました。当社のいい人材の定義としては、限られた環境で最大のバリューを出せるそんな人材であると思います。
もう少し簡単にお伝えすると、現状の社会的には自身の環境の何かがひっかかり通常の雇用が難しい人材の中で基本選定しております。(子育て、障害、学業etc)
正直社内に勤務しているのは1名の大学生のみで、その他みなさんにおいては、基本就業確認等は一切しておりません。管理においても社員皆さんを信用しています。逆にテレワークになることで、無駄に上司を頼ることをせず自己選択がたくさんできることやマニュアルや仕組みを随時構築し、各自のタスクを明確にし続けることで、業務という点では何も支障はありません。
業務自動化支援においては、地元の企業等に出向くことがあり、なぜか今まで通り出勤させている姿を見てびっくりしております。会わないとできないほど、みなさんも能力低くないと思いますし、わざわざ経費を使って出勤するという非効率化の象徴だとも思っております。
業務自動化においては、少しずつでありますが「新しい普通」を広げるために行っている事業となります。
最後となりますが、人と人は空間を共有することでストレスなどが溜まるものであると思います。会わない幸せを実行することで、自身の環境に関係なく気楽に就業できる会社を随時目指したいと思います。
➖社員のみなさんへ一言お願いします。
株式会社見える化
https://www.aelu.org/
育児と仕事の両立を目指して。初めてのテレワークに挑戦
職業:カスタマーサポート(パート)
お子様の年齢:3歳、1歳7ヶ月
居住地:長野県 安曇野市
ー御社ではどのような方が仕事をされているのでしょうか。
国立大学内に会社があり、信州大学生1名が短時間正社員として活躍中です。その他私含め数名アルバイトの方がいらっしゃいます。役員を含めほとんどの方がテレワークで仕事をしていますね。
ー髙橋さんが入社されたきっかけをお伺いできますか。
社長は元々知り合いで、仕事を探していた時にたまたまお会いしました。ちょうど事業を立ち上げたばかりで求人をしていると聞いて入社が決まりました。今思えば非常にタイミングが良かったですね。
ーそれは素敵なご縁ですね。ご入社のタイミングはお子様が何歳の時ですか。
下の子が生まれてから2ヶ月くらいで入社しました。上の子どもの時は初めての子どもだったこともあり小さい間は近くでみたい気持ちが強かったですね。下の子が生まれてから仕事をしたい気持ちが高まりました。
ー2人目のお子様ができて心境の変化があったのですね。
やはりずっと家にいたので、家以外の環境に身を置きたい気持ちが芽生えましたね。また仕事をする事により、自身が自由に使えるお金が少しでも増えることは単純に良いなと思いました。
ー上のお子様は現在、保育園に通われているのですよね。
はい、以前もたまに一時保育を利用していて、とても子どもが楽しそうに過ごしていました。そのため、保育園に通わせる事自体に心配はありませんでしたので3歳になったタイミングで通常保育に通うことを決めました。
ーそちらの地域では保育園は比較的スムーズに入れましたか。
市によって異なりますが、私の地域では一定の条件をクリアすれば比較的入りやすいようです。隣の地域だと入りにくいなどの話も聞くので、せっかく入園できたので仕事を頑張りたい気持ちが増しましたね。
ー現在は義理のご両親と同居されているのですね。
そうですね。ただ、義理の両親も仕事をしていて普段忙しいので、子どもの面倒をお願いする、というよりはやはり自身で子どもを見る必要があります。基本は所謂ワンオペ状態ですので、家事と育児の隙間時間に仕事に取り組める現在の仕事環境は非常にありがたいですね。
「仕事を自分ごと」と捉え、自身の成長へ繋げていきたい。
ー普段、ワンオペで家事に育児もされているとのことですが、どのようにして仕事の時間を確保しているのでしょうか。
基本的には子どもがお昼寝している時や、夜みんなが寝静まった後の隙間時間に仕事をしています。
ーー髙橋さんはどのようなお仕事をされているのでしょうか。
私は主に特定技能ビザ検定試験のオンライン対策アプリ「AELU」の試験情報配信や登録ユーザーのフォローを行なっております。普段ユーザーの皆様とはラインやメール上で対応をしています。
ー未経験で現在の業務に当たられているとのことですが、リモートの環境下においてどのようにして仕事内容をキャッチアップされているのでしょうか。
基本的には社長からオンラインで直接レクチャーを受けて教わっています。また同時期に入社したメンバーがおり、その方は同じワーママで家庭環境も似ていますし、共に相談しあえる仲で助かっていますね。
ー現在の働き方での課題はありますか。
テレワークなので自由度が高く働きやすさがある点はとても助かっています。ただ、物理的に社員と距離が離れてしまっているが故に、分からない事をすぐに聞けない環境であるのも事実。ただ、すぐ答えを聞ける環境でないことは自己選択がたくさんできるという面もあり、マニュアルや仕組みを随時構築し、自身でスキルアップできている実感もありますね。
代表は人と人とは必要以上に空間を共有することでストレスが溜まる事を懸念しています。「会わない幸せ」を実行することで、自身の環境に関係なく気楽に就業できる会社を随時目指したいと考えているようです。
ー普段はどういったことで気分転換していますか。
友人と会うこと、好きな動画を見たりすることでしょうか。でも一番は子どもと一緒に遊ぶことかもしれません。2人とも男の子なのでかなりやんちゃですが、元気をもらえる存在です。
ー子どもと遊ぶことが一番の気分転換とは素敵なことですね。髙橋さんは今後どのようなご自身になりたいですか。
保育園に早くから預けてガッツリ仕事をする可能性も考えたことはありますが、やはり私は子どもが小さいうちは自分の近くで一緒に過ごしたいです。下の子も3歳まで一緒にいたいですね。子ども2人が自身の手を離れてからはもっと仕事に注力できるはず! いずれはよりパソコンスキルを磨いて自身のスキルアップを目指していきたいですね。数年後には仕事も家事もバッチリこなせるスーパーママになりたいです!
編集後記
ワンオペで家事育児をこなしながら、更には仕事にも意欲的に取り組む髙橋さん。毎日お忙しい中、ご自身の息抜きがお子様と過ごす時間。と答えられていたのがとても印象的でした。女性は母になると人生においてより多くの選択肢があります。その中でも家庭も仕事もどちらも大切にしたい!という気持ちは非常に共感できる物でした。
母という立場だけでなく、様々な理由で「出社して仕事をする」ことが容易ではない方は多くいらっしゃいます。
より多くの方が豊かな生活ができるように、業務のシステム化を推進していくことは今後更にニーズが高まっていくことでしょう。「株式会社見える化」の時代にあったビジネスモデルとそこでお仕事をされている髙橋さんの今後がとても楽しみです。
高橋さん含めてみなさんにおいては、私からバシバシタスクが届く中でとても柔軟にわからないながら頑張ってくれています。多分社内にいたら私から直接声で聞いていたら多分やめていると思います(笑)。
その分評価をしっかりさせてもらい、このまま長い期間勤めてもらい双方の利害が明確になればと思っております。いつもありがとうございます。