日常のちょっとした用事を依頼したい人と、空いた時間を使ってお仕事をしたい人をつなぐスキルシェアサービス「ANYTIMES」を運営する株式会社エニタイムズ。2013年に創業し、2017年からは全員がフルリモートで働いています。今回は、同社の取締役であり2児のママである松沢さんにインタビュー。「私にとってはベスト」という自身の働き方や、同社の事業についてお聞きしました。
復帰後の苦労はありません!その理由とは?
ー入社のきっかけを教えてください。
代表取締役である義理の姉に誘われたことがきっかけです。前職では、証券会社で営業していましたが、結婚して退職しました。ちょうど新しい道を模索していたところで、当時は子どももいなかったので、軽い手伝いならと、創業の翌年に加わりました。スキルシェアサービスという新しいサービスでしたので、おもしろそうという思いもありました。
ー担当されている業務内容を教えてください。
プロジェクト運営推進、広報、人事、カスタマーサポートなど、小さな組織で運営しているので、幅広い業務を行っています!
ー育児休暇を取得されましたか?
第1子の時に育児休暇を2年間取り、その後復職しようと思ったところで第2子妊娠し、そのまま延長することに。会社としても私が戻る前提で動いていたんです。ですが、「それは困る」といった話は全くなく、快く休暇延長を受け入れてくれて、正式復帰まで待ってくださいました。本当にありがたかったなと感じています。
育休中は、会社にはほぼノータッチでしたが、義姉が代表ですから、家族で会った時に、雑談程度で会社のことを聞くことはありました。
ー復帰後に苦労したことを教えてください。
ワークライフバランスにおいては特にありません!確かに、約3年のブランクがあったので、ビジネス用語が出てこないというのはありました。ですが、いわゆる「浦島太郎」状態になることもありませんでした。それは、会社が私を受け入れる体制を事前に整えてくれていたからです。引き継ぎ資料も分かりやすく、その資料を参考にしながら慣れていけばよかったので、特に困ったことはありませんでした。
子どもがいても時差があっても、キャリアが断絶しない働き方
ー現在の働き方について教えてください。
フルリモートワークです。
当社では、2017年よりフルリモートに移行しました。実は、私が妊娠したときに、「オフィスを離れても働く環境がほしい」と話をしたんです。
すると、「確かにそういう環境づくりは大切」ということで、思い切って、5名のメンバー全員がフルリモートで働くことになりました。
その後、2022年に夫の転勤で関東から岡山へ引っ越しました。住む場所が変わっても、働き続けられるのもフルリモートだからですね。他のメンバーは関東に住んでいますが、代表の角田はイタリアの方と結婚し、イタリアと東京の2拠点生活をしているんですよ。
当社では、フルリモートに加えて、完全フレックスタイム制を導入しています。私以外に角田も子育て中なんです。子どもの体調不良など突発的なことも起きますし、角田の場合は時差もありますから、何時から何時と勤務時間を固定することは現実的ではないということになりました。オンラインの出退勤システムを利用して、それぞれの出勤状況を把握しています。
1カ月間の勤務時間を決めて、それを守れば、いつ働いてもいいというふうにしているので、夜中や早朝に仕事をするメンバーもいます。それぞれのライフスタイルに合わせて働いています。
ー現在の働き方のメリットと課題について教えてください。
フルリモートのメリットは、どこにいてもどんな場所にいても働けること、通勤時間がないので、個人のプライベートの時間が増えたこと、オフィスにかかる固定費がなくなったことです。
今の勤務環境が私にとってはベストなので、これ以上は何も望んでいません。この働き方が続けられるように、ANYTIMESの運営を頑張っているという部分もあります。
課題はありませんが、しいて挙げるならリアル社員同士のつながりでしょうか。もう少し会えるといいなと思いますが、私が現在岡山在住ということもあり難しいですね。
ー普段はどんなふうにコミュニケーションを取っていらっしゃるのでしょう。
基本的には、slackを利用して、業務内容を共有しています。
なので、普段のコミュニケーションは業務連絡くらいですが、週1回オンラインで定例ミーティングを行っています。その時に、みんなの近況など雑談も少ししていますね。それから、年に1回くらいは、リアルで会うようにしています。
リモートワークを導入する前は一緒に働いていて、全員と面識があるので、その点ではフルリモートでもコミュニケーションはスムーズかなと思います。
ー子育てをする上で、会社の制度で良かったと思った制度は何でしょうか?
有給休暇は基本的にいつでも取得可能で、特に時間休がありがたいです。
ー子育ては続きますが、今後のご自身のキャリアをどのように考えていらっしゃいますか。
ANYTIMES(エニタイムズ)を世の中に広げて、多くの方の働き方、暮らし方のアップデートをしていきたいです。
子育て世代に限らず、この変化の激しい時代に、働き方で悩んでいらっしゃる方は多いと思います。 コロナが1つのきっかけとなり、どうしたら好きなことを見つけて、生き生きとした毎日を送れるか、日々模索しているのではないでしょうか。そういった方々の選択肢の1つに、私たちのプラットフォームがなれたらと考えています。
ANYTIMESを運営するに当たって、大切にしている理念が、変化に柔軟に対応できるプラットフォームを目指すことです。
代表も私も好きな言葉で、「強い者でも、賢い者でもなく、変化に適応できる者が生き残る」という名言があります。
人生においていろいろな出来事が起きるでしょう。変化に対して柔軟に対応するために、自分のスキルを活かして働くということが1つの柱として必要になってくると思います。
そうした生き方、働き方の足掛かりに、ANYTIMESがなれるよう頑張っていきたいと思っています。
株式会社エニタイムズは、こんな会社!
ー御社の事業内容を教えてください。
スキルシェアサービスANYTIMESを開発、運営しています。
ANYTIMESは面倒な家具の組み立てや家事、スキルアップのための英会話レッスンなど日常のちょっとした用事を依頼したい人と、空いた時間を使ってお仕事をしたい人をつなぐ、9万人以上が利用しているスキルシェアサービス(アプリ/Web)です。
登録は完全に無料で、様々なカテゴリーがあるので、ライフスタイルやニーズに応じてご利用ができます。
ー働きやすい環境への取り組みについて教えてください。
コロナになる前から完全リモートワークを実施していたため、コロナ禍で社会が大きく変革するときも、難なく対応することができました。
子育てをしている人、パートナーの転勤で場所を変えざるを得ない人もいるため、この形態にしていて本当によかったと実感しています。
ー子育て中の社員にとって会社がどういう場になればよいと考えていらっしゃいますか。
自分自身の能力、スキルを提供する場所であり、メンバー同士が支え合い、フォローし合うことで繋がりを感じ、家庭以外での居心地の良い居場所となれば良いと思います。
編集後記
終始歯切れよく質問に答えてくださった松沢さん。「今の環境がベストで何も望んでいない」という言葉に、仕事にプライベートに充実している様子がうかがえました。ANYTIMESは、スキルシェアサービスの草分け的存在。昔ながらのご近所同士の助け合いを、ITの力で、もっと広範囲にシェアできる社会を目指しています。興味のある方ぜひサイトにアクセスしてみてくださいね。
職業:会社員
勤務形態:リモートワーク
お子さんの年齢:2歳、4歳
居住地:岡山県