在宅・フリーランスという働き方を選択した”働くママ”への「在宅ママインタビュー」。
今回は自宅でネイルサロンを経営され、横浜と川崎のママたちをつなぐフリーペーパー「はぴはぴ」のディレクターをされている平塚たまえさんが登場。
前編は、平塚さんの今までのキャリアや働き方についてお尋ねしています。
平塚さんのプロフィール
名前: 平塚たまえ
職業:ネイルサロンママホリデー主宰・ネイリスト
一般社団法人ツナグマム 代表理事・ディレクター
お子さん:11歳
居住地:神奈川県横浜市
平塚さんの1日のタイムスケジュール
6時半 起床
7時 朝食・家事・身支度
8時 メール確認 P Cワーク
9時 ネイルサロン営業開始(P Cワーク)
16時 息子帰宅迎え 習い事送り出し
17時半 夕飯準備・家事
18時半 夕飯
19時半 お風呂・メール確認
21時 子どもにマッサージ
23時 就寝
平塚さんのこれまで(自宅でネイルサロンをスタートさせるまで)
➖平塚さんの仕事内容を聞かせてください
子連れO Kのワンルーム貸切ネイルサロンの代表ネイリストとして、育児中でも気軽にネイルを楽しんでもらえるようママの“キレイ”を応援しています。
また、横浜・川崎・近隣地区の未就学児を育児する親子に向けたフリーマガジン「はぴはぴ」を発刊・連動するホームページ・S N Sやイベント運営をしながら地域の中に子育てママの居場所を作り、ママ同士・ママと地域、ママと社会の繋がりを作り「孤育て(子育て)」に悩むママを減らしていきたいと活動しています。
➖元々はどのようなお仕事をされてきたのでしょうか?
いろいろなことをしてきましたよ!半導体を扱う会社での営業アシスタントから始まり、派遣社員としてビデオ関連の仕事をしたこともありました。その後、ネットワーク事業のプロバイダ関連の仕事をすることに。その後、その会社のコールセンターの運営をしていました。月々の料金が未払いのお客様に連絡をすることも…。
➖それは大変そうなイメージがあります!
ええ、とても大変でした(苦笑)。脅される…とまでは言わないけれど、それに近いものはあったかな。月々の支払いが出来ていなければ、当然インターネットの使用ができなくなりますが、「なんで使えないんだ!」と。未払いがあるからですと説明しても納得してくれず、何時間もクレーム対応をすることもありましたね。1日に何度も電話が掛かってくるなんてこともありました!当時は、終電まで仕事をすることもありましたし 、土日も営業しているので出勤していました。お正月も出ていたから…。私当時、何をやっていたのかなという感じです(笑)。
プロバイダ会社の仕事を辞めたいと友達に言っていたところ、この会社に就職した友達が社長に伝えてくれて、辞めたいならうちの会社に来ないか?と、お声がけいただきました。
「じゃあ秘書をやってくれないか?」
と、打診されてびっくり!私、秘書経験はありませんでしたからね。
「仕事が始まるまでに秘書の本を読んできて!」
と軽い感じで言われました(笑)。
➖知り合いの方のお仕事を手伝う際の、待遇面の交渉はしましたか?
ある程度はお話ししましたが、転職したい気持ちと秘書という新しい分野に興味があり、待遇よりやりがいをとったところはあります。
その会社はベンチャー企業でしたが、倒産してしまったんです。これで終わってしまった…と思っていたら、別の会社の人に声をかけてもらいました。その会社では派遣社員として勤務していました。外資系のコンサルティングの会社で、イベントの企画など色々やらせていただきましたね。その後、退職と出産に至りました。
➖出産後はどう過ごされていましたか?
仕事を辞めて育児をしましたが、社会との繋がりがなくなり、昼間は子どもと2人っきり。他人との会話もほぼない毎日に不安を抱いていました。
子育てをする直前まで都内で働いていたので、いざ子育てをスタートさせても、ママ友もいなかったんですよね。日中ほとんどいなかった場所に24時間いることになって、本当に大変でした。赤ちゃんを連れて何かのイベントに参加したくても、イベントを探しだすことができなくて…。あれ、私、今日誰とも喋ってない!って。あの時は少しノイローゼ気味だったかもしれません。気づいたら2、3時間子どもとテレビだけ見て過ごし、子どものミニカーを動かしていたら無意識で数時間経過していた…なんてことも。
「これじゃいけない!」
と危機感を抱いて、外に出ようと思いました。
やっと地域のサークルを見つけましたが、最初の一歩踏み出すのは怖かった(笑)。最初はそのサークルでも友達を作ることはできませんでした。その後、実家の近くのサークルにも入りましたが、そこで運良く良い人たちに巡り合うことができました。そこで出会った人たちとは、今でも付き合いがありますよ。
➖今のお仕事を始めたきっかけはなんでしょうか?
初めは起業をしたい、お店を始めたい、という思いはありませんでした。子どもを出産した後、すぐに子どもを保育園に預けられるなら仕事に戻ろうと思っていました。けど、実際産んでみると、育児ってこんなに大変なんだ…って知ることになりました。思っていた以上の大変さに直面して…。
その時、自分のモチベーションはどうやったらあげられるのかなって思いました。それがネイルでした。
「ネイルをしたら、私は元気になれる!」
と、気づいたんです。それで、子連れ歓迎のネイルサロンに行って、気分良くネイルをしてもらっていましたが…。そういう時に限って、ベビーカーで寝ていた息子が起きてしまったんですよね(笑)。
「子連れ歓迎のネイルサロンと言っても、他のお客さんがいる中に連れて行くというのはとてもハードルが高いな。」
そう感じました。他のお客さんが場に和んできているのに、自分の子どもが騒ぐと、ネイルの施術どころじゃなくなるなと。
だったら自分でやろう!そう思ったのがきっかけでしたね。
➖今のお仕事を始めるにあたって、どのような行動をしましたか?(仕事の探し方、スキル習得など)
行動し始めたのは、子どもが6〜7ヶ月くらいの時でしたね。ネイルスキルは、「ネイルサロンに子連れで行けない」とママ友に呟いたことがきっかけ。
「自宅に来てくれて教えてくれるネイルリストの先生を紹介してあげるから、自分でやってみれば?」という紹介をしてくれたママ友(彼女もネイルの勉強をしていました)に紹介してもらい、1年くらい勉強し、検定試験を受け始めました。私の先生のネイルサロンは水曜がお休みだったので、その日に自宅に来て講習をしてくださいました。その講習時間は2〜3時間でしたね。
➖講習時間の他、自習はどれくらいされたのでしょうか?ネイルを勉強されたい方の指標にしたいので、具体的な時間がわかれば知りたいです!
先生が帰ってから、自分の爪やチップ、友達にモデルになってもらい実技の勉強をしていました。子どもが泣いたりするので、細切れに時間を見つけては復習してましたね。
検定試験前1ヶ月間は、子どもが寝てから3時間ほど座学と実技の試験勉強をしていました。
➖2〜3時間の講習の間お子さんの面倒はどうやって見ていたのでしょうか?
先生が自宅に来てくださったこともあって、子どもを横であやしながらネイルの勉強をしていました。
「お子さんが泣いていても平気だから!」
とおっしゃってくださって。ガツガツとスパルタに教えてもらいました(笑)。そうして最初の検定を終えた後、周りの友人にお試しでやってみよう、と始めたのがきっかけですね。
息子が2歳前にはネイルのお仕事をスタートさせていたと思います。産休や育休を取得している最中の人たちが何かを習得したいと行動することがありますが、私にとってそれはネイルを学ぶことでしたね。
➖ネイルは施術時間が長いので、お子さんがそばにいながらやるのは大変だと思うのですが…。
お客様がいらっしゃる時は、保育園に預けていました。予約が入ったら、保育園の預かりを申し込む…という流れにしていました。
➖仕事に集中できる環境を整えていたんですね。
そうしなければ、仕事として成り立たないと思います。
お金をいただくので、友達感覚でお客様には接することはできないと考えているので。お客様がお子さんといらっしゃるのはもちろんOKですが、私が子どもと一緒にいながら施術するのは仕事とは言えないと思い、お客様の施術は必ず一人でおこなっています。
➖すぐに預け先を確保できたのでしょうか?
今はなくなったシステムですが、当時預かってもらっていた保育園では100時間○○円、というものがありました。それを利用していましたね。そのシステムが利用できなくなってからは、母に子どもを見てもらっていました。
➖仕事に復帰するかどうか迷うポイントでもありますよね。子どもを預けてまで…という思いが強いと、なかなか仕事に戻る踏ん切りがつかない人が多いのでは、と予測します。
わかります!だって、子どもとの時間はとても貴重だし、子どもといられる時間は長くはありません。
ただ、仕事と思って割り切るようになると、数時間ぶりに子どもに会ったときの可愛さは格別じゃありませんか?
➖在宅(フリーランス)でよかったことは?(働いていてよかったことは?)
働いていて良かったことは、子どもと離れ、子育てから気持ちが切り替えられることでしょうか。仕事が終わった後に子どもに会うと、心の底から嬉しいのでとても新鮮な気持ちになります。
フリーランスで仕事をすることによって、自分のスケジュールを子どもに合わせることもできるのが良かったことです。
➖在宅(フリーランス)で困ったことや大変だったことは?(それをどう解決していったか?)
子どもが小さいときに、体が弱く熱を出す回数が多くて、ネイル予約を調整したりしなければならないことが大変でした。ただ私のサロンは子連れで行けるネイルサロンで、当時のお客様は8割がママだったので、理解もしていただけてとても助けられました。
後編に続きます!
【平塚さんインフォメーション】
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