在宅・フリーランスという働き方を選択した”働くママ”への「在宅ママインタビュー」。
今回は自宅でネイルサロンを経営され、横浜と川崎のママたちをつなぐフリーペーパー「はぴはぴ」のディレクターをされている平塚たまえさんのインタビューの後編です。
後編は、平塚さんが「はぴはぴ」を作るまで道のりやフリーランスでの働き方についてお尋ねしました。
この時期は特に気になる乾燥のケアも伺っています♪
「はぴはぴ」が出来上がるまで
➖以前、横浜は都内に比べると子育て支援が少し弱いかも、という話を聞いたことがありました。平塚さんもそのように感じましたか?
横浜は実家ということもあり、ずっと住み慣れた場所。都内に比べて劣っている、ということはありませんでしたが、配信される子育て情報は全て都内がメイン。大抵の情報誌では、都内の子育て情報にプラスアルファで横浜の情報が掲載されているという感じでした。
今では横浜の情報も増えましたが、私が子どもを育て始めた10年前は少なかったですね。子どもを連れて何かのイベントに参加したくても、当時は今ほど簡単にイベントを探しだすことができなくて…。
その点が横浜の情報雑誌を作ろうと思ったきっかけですね。横浜に特化した情報誌を作ろう!って。同時に横浜のママたちから孤独な育児から解放したい、そんな想いがありましたね。
➖メンバーとはどのようなきっかけで出会ったのでしょうか?
フリーマガジン「はぴはぴ」は、近隣のママたち(それぞれが自宅で仕事を持っている)4人が集まって、横浜の子育て情報ってないよね、何かしたいね、と話をしたことがきっかけです。
不安より、楽しい!やろう!の方が盛り上がってしまいました。
やってみたいことを、口に出してみると道は拓けるものだと思いました。
➖はぴはぴは何周年を迎えたのでしょうか?
9周年を迎えました。
➖メンバーは今も変わらないのでしょうか?
最初は4人でした。メンバーの出産や幼稚園の入園など、それぞれ転機のタイミングで離れてしまったので、現在残っているスタッフは私とライターである編集長ですね。
➖誌面の内容を打ち合わせる時、時間や場所を決めてミーティングなさっているんですか?
やりとりはLINEが多いかも。
次号どうする?じゃあ、私ネタ集めをするよ!とネタ集めをして、それをLINEで送ります。そこからすり合わせネタ出しして、それをどちらかが確認して進行させています。
必ず会う必要はないし、お互い別で仕事を持っているので、それぞれの空いている時間に進行させていますね。仕事に関しては良い役割分担ができています。
➖オンラインサロン・ツナグマムはやはりコロナ禍の影響を受けて発足したのでしょうか?
コロナになって、対面式のイベントがなくなったので、ママたちが会う場がなくなりました。そうなると家にこもるママたちも増加するだろうな、という点を踏まえてオンラインサロン「ツナグマム」を発足させました。
➖実際リアルイベントを開催されていて、オンラインでのコミュニティーも発足されていますが、それぞれ全く違うものですか?よかったことや改善したいことを教えていただきたいです!
やっぱり感じますね…。やっぱりリアルで会う方が顔も見ることができるし、相手の感情もわかりますから。とは言え、赤ちゃんや乳幼児のママにとっては、「家からどこかへ向かう」というハードルが一つ減ったことになるし、家に限らずどこでも繋がることができるというのはメリットですよね。
リアルイベントではそれこそ生後2ヶ月くらいの赤ちゃんが来ることも。赤ちゃんだった子どもたちがイベントに来るたびに、どんどん大きくなっていく姿を見るのが本当に嬉しくて感動しています!
➖リアルイベントはどれくらいやっていますか?
「はぴはぴ」が始まって数年でワークショップなどやっていたので、リアルイベントは5年はやっているんじゃないかな…。今はそれを私たち二人が中心となってやっていますが、サポーターの人にもお手伝いしてもらっていますよ。
➖はぴはぴはずっと誌面も出されていますよね。その理由は?
誌面で出すということにとてもこだわっていますね。スマホを片手に授乳するって、ママとしては罪悪感を抱くことが多いようなんです。あと、スマホではなく活字を読むということは、リラックスする方法の一つではないかと思っています。スマホの情報ってどんどん流れていってしまいますから。覚えていないと、その時検索したことさえ出てこない、なんてこともありませんか?
私たちが最初に作ったフリーマガジンは、A4と大きいサイズでした。それを半分のA5サイズにしたのは、「片手でも読める」というところ。子どもを寝かしつけながら、授乳しながら…というながら作業の間に読めますし、ママバックにかさばることなく入れることができる。あと、保存しやすいと思います。
➖平塚さんが大事にしていること、ルールなどがあれば教えてください。
仕事をする上で、子どもにも寂しい思いをさせることもあります。できる限り、子どもとの約束は守るようにしています。
子どもとのルールは、喧嘩しても仲直りをその日のうちにしています。
できていないと、息子から
「仲直りしてないじゃん!」
と言われることも。なかなかごめんねといえない代わりにハグをし、それで喧嘩は終了。
「大好きよ」と1日に何回も顔を見て伝えるし、言われたら必ず言い返す。これは、普段のあいさつと同じ感覚かもしれません。何かなくても「大好きよ」と伝えると、息子も「大好き」と返してくれますから。
そこが愛情のバロメーターになっていると思いますね。きちんと言葉で子どもや家族に愛情表現をすることが大切だと思います。「好き」という言葉だけで、なんとなく安心できる気がしませんか?
年齢を重ねておばあちゃんになった時、外国の人のように
「I love you ,mum.」
と言ってもらう関係性を目指したいですね!
➖仕事、家事、育児をどうやってバランスとっていますか?
仕事が忙しい時や、育児が大変な時は、家事は頑張らないです(笑)。
できる時・気分が乗ったときは普段の倍やります。
出来ない時は、やらない!です。
➖仕事で息抜きをするときのグッズやオススメの本など、好きなものをご紹介ください。
息抜きは、マンガです。自分の世界からマンガの世界に現実逃避します。
スマホで簡単に読むことができるので、10分間休憩をとった合間に読んで気分転換します
➖これからどういう風に暮らしていきたいですか?目標やプランを教えていただきたいです。
今のまま、仕事をしつつ、家族と喧嘩し笑いながらの生活が続けられればいいと思います。
目標としては、多くのママたちと繋がって、より多くの笑顔を作っていきたいですね。
➖はぴはぴやツナグマムまで発足されて、とても行動されています。もっとやりたいことがあるのでしょうか?
私たちの行動の核は変わらないと思います。ただ、どんどんママたちをつないでいきたい!出産する女性はいなくなるわけではありませんから。
あとは、赤ちゃんを育てるママたちが「孤独」を感じない状況にしていきたいですね。スマホにばかり依存して、外に出ない…ということも問題だと思います。今はコロナの影響もあるので、仕方ないということもあるかもしれませんが…。
SNSがあるからリアルな友達はいらない、スマホがあるから情報は取れる、それも一理あるかもしれません。ただ、私も子育てをしていて実感したことですが、地域との繋がりってとても大事だと思います。深い付き合いをするママ友が必要ではないと思いますが、ちょっとでも話せるママがいたら、我が子が病気になり、病院を探してもなかなか見つけられない時に、有益な情報をくれるかもしれません。逆に自分が提供するということもありますよね。
家でのちょっとしたストレスを吐き出して、気持ちが楽になるかもしれませんよね。
人間対人間のリアルな会話に勝るものはないと思います。
そんな想いがあるので、これからもどんどん人が繋がる場を私たちは提供していきたいです。
はぴはぴの誌面は横浜・川崎の情報として、オンラインは全国で繋がっていっても良いかもしれません!
はたママ読者へのメッセージ&キレイのヒント
➖これから在宅やフリーランスで働きたいと思っているはたママの読者さんにメッセージをお願いします。
ママが幸せでいることが、家族や子どもにとっての幸せだと思います。仕事のやり方はいろいろあるので、自分に合った仕事のスタイル・時間の使い方を見つけて楽しく仕事をするのが一番ではないでしょうか。
せっかく自分が持っているスキルだから、使わないのはもったいない。
一歩踏み出すのってとても怖いですよね。受け入れてもらえなかったらどうしよう…という先入観に駆られてしまう方が多い気がします。
だけど、そこを先入観で怖がり続けるのではなく、まずは現実に一歩踏み出してみてはいかがでしょう。
そうしたら、きっと自分と世界の両方が変わります!
キレイのヒント
【平塚さんインフォメーション】
ネイルサロンMAMAHOLIDAY
フリーマガジン はぴはぴ
編集後記
女性は手元がキラキラしているとよりイキイキすると思います、そうおっしゃっていた平塚さん。私はライターという仕事柄自分の指先を見ることが多いので、その部分がささくれていたりすると悲しい気持ちになりますが、指先をキレイにしていると仕事だけでなく家事も頑張れます。
平塚さんのサロンへは息子が小さい時に一緒に行ったことがありましたが、息子は息子で楽しく過ごしている姿を見てとても嬉しかったですね!指先をキレイにしていただいて気分が上がったのはもちろん、楽しくおしゃべりしたのも最高の癒しでした。指先を素敵に仕上げてもらい、さらに女性にとって、心に抱えているものをシェアできる場所って本当に大切です。
何人も集まるイベントを企画・実行されているし、仕事や育児も心底楽しくされている平塚さん。ママたち情報をと、発足したはぴはぴは横浜や川崎のママたちを長年支えてきたのだな、としみじみ感じました。
私は既に一歩踏み出している…と思って毎日を過ごしていましたが、やりたいこと・実現したいことはもっとあります。平塚さんがおっしゃっていた「口に出すことで道は拓ける」ということを念頭において、2021年を過ごそうと決意しました