業務システムの開発やDX推進事業など、より良いシステムの提案やコンサルティングを行っている株式会社ノベルワークス。
経理や人事などのバックオフィス業務を担当する堀内さんは、3人目のお子さんの出産を機に、育児をしながら働ける環境を求めて転職を決意しました。
育児と仕事を両立できる働き方や、今後ノベルワークスでのキャリアアップについて堀内さんにお話を聞きました。
株式会社ノベルワークスとは
ー御社の事業内容を教えてください
2015年に設立した弊社では、主にkintoneなどの業務システムの開発、導入支援や自社サービスの開発を行っています。そのほかにも、DX推進事業やシステム開発支援のコンサルティングにも取り組んでいます。
ー設立当初からリモートワークを取り入れていたと言うことですが…
ノベルワークスの社名は「ノベル=斬新な」「ワークス=働き方」という言葉を組み合わせたものです。これには、設立当初からの弊社代表・満村の思いがあります。
満村のお子さまは、生まれたばかりの頃あまり体が強い方ではなく、よく入院に付き添っていたためノベルワークスを立ち上げる前の職場では、仕事を抜ける事が多かったと言います。仕事での成果はあったそうですが社内や上司からの評価は厳しく、満村自身「決められた時間に出社する」という働き方に疑問を感じていたそうです。
そのため、弊社では設立当初からリモートワークを積極的に取り入れました。仕事に対する想いや能力がある人でも、子育てや介護などで出社できず働けない。そんな人たちでも活躍できる仕事環境を整えています。
ー働きやすい環境への取り組みや社内で心がけていることを教えてください。
リモートワークがメインなので、Slackやkintoneを活用しながら在宅でも問題なく働ける仕組み作りに取り組んでいます。気づきや改善があれば、遠慮なく意見を言い合える風通しの良い環境ですね。
育児など働く時間が限られてしまう人でも、時間での成果ではなく結果に対して評価できるよう成果報酬制度を取り入れ、みんなが納得できる働き方を追求しています。
堀内さんのキャリアや働き方について
堀内愛子さんプロフィール 職業:バックオフィス業務(経理財務・人事労務・法務・その他) お子さんの年齢:9歳・8歳・5歳 居住地:大阪府 |
ーノベルワークスに入社するきっかけを教えてください
前職で不動産サービス系の仕事をしていたのですが、時短勤務は子どもが3歳になるまでという制限や、往復の通勤に2時間かかっていたことから働き方を見直したいと思っていました。第3子の出産を機に退職し、家の近くで新しい職場を探そうと半年間休職したのですが、前職で先輩だった方が、弊社代表の奥様で。私が仕事を続けたい思いがあるのなら、と声をかけて頂いたことがきっかけです。
ちょうどお客様からの受託が増え始めた頃で、契約関係に基づいて売り上げを回収する人がいなかったので、法務業務を手伝う形でのスタートでした。
最初は転職という感覚ではなかったので、まさか働いて5年目になるとは自分でもびっくりです(笑)。
ー5年も続けられた理由は何かあるのでしょうか?
働き方に関してのさまざまな要望を会社が受け入れてくれる環境があるからですね。
あとは、業務の範囲が広がり、常に新しいチャレンジをしていたら5年経っていたという感じです。
私が勤務して半年ほど経った頃、経理業務をしていた方が退職されました。そのため、経理と人事の業務を私が引き継ぐ形に。経験が全くない業務だったので、1からのスタートでした。しかも、引き継ぎ時期がちょうど決算の時期だったので会計士さんに何度も連絡しながら乗り切りました。
大変でしたが、クラウドサービスの活用や電子申請を取り入れるなど自分が働きやすい仕組みを作れたので、そういう点では良かったと思います。今では、在宅で会計業務や人事労務ができるようになりました。
時短でもリモートワークで最大限仕事ができる
ー今はどのようなスケジュールで働いていますか
現在は、平日9時半から15時半までをコアタイムとして働いています。基本的にリモートワークなので、15時半以降は幼稚園のお迎えや習い事の送り迎えなどをしています。その日のうちに済ませておきたい仕事が残っていたら、習い事の待ち時間や夕飯の支度をする前の空いた時間で仕事をしています。
週1回ペースで出勤もしていて、会社から持ち出せない書類の処理をしています。
ーリモートワーク勤務になって苦労したことはありますか?
今まで対面での仕事しかしてこなかったので、最初はコミュニケーションの仕方に戸惑いました。隣の席に座っていれば、ちょっとした質問も気軽に聞いて進められますが、文章にしてメールで送ると温度感が伝わりづらく相手に不安を与えてしまうかなと心配でした。
さまざまな業務を任される様になった頃から、あまり気にせずどんどん聞くようになりましたね。それからは不安に思うこともなくなり、スムーズに仕事ができるようになりました。
ーリモートワークが多いという事ですが、社員間のコミュニケーションはどのように取っていますか?
業務上で聞きたいことがあれば、Slackやkintoneのツールでやり取りをしています。その中で、話したほうが良さそうな時はテレビ電話を繋いで対応しているので不自由に感じることはないです。
あとは毎週月曜日の朝に、「今週はこんなことをします」「週末はこんなことをしました」といった雑談に近いようなミーティングをしています。そこでコミュニケーションが取れるので、久しぶりに事務所で会っても「久しぶりー!」という感じはないですね。
ー現在の働き方について、メリットや課題はありますか?
以前は出社する職場だったので通勤に往復2時間かかっていました。今は、ほぼリモートワークなので時短でも最大限仕事ができるのはメリットですね。フルタイムや通勤がある働き方だと、平日に子どもの習い事をさせるのは難しいですが、子ども達のやりたい習い事をさせられるようにもなりました。
課題は、夏休みといった長期休暇期間に仕事の時間を確保することです。子ども達が宿題をしている間に仕事をしたりしていますが、両立が難しい時には実家のサポートや預かり保育をうまく活用しています。
熱意を持って働ける場所がここにはあった
ーこれから自身のキャリアをどのように広げていきたいですか?
業務の範囲が広がっていて、自分の知識が散らばっているように感じています。もう少し体系的に考え方の道筋を立てられるような勉強をしたいなと思っています。ビジネス法務検定はビジネス系の知識を網羅的に身につけられるので取得予定です。
会社としては去年、ISO27001という情報セキュリティの規格を取得しました。なので、情報セキュリティマネジメントの勉強もしたいです。あと1年半ほどで第3子も小学生なので、フルタイムで働く前の今のうちに勉強して今後に繋げていきたいですね。
ー今後の目標を教えてください
弊社として、これからバックオフィス系のサポートをしてくれる方の採用をする予定です。
現在、バックオフィス系の業務を自動化や効率化する仕組み作りを進めています。そうすることで私や新しくこれから入られる方の事務作業を減らしていき、会社にとってプラスになる新しいチャレンジができたらと思っています。
一緒に働いているメンバーはみんな熱意を持って働いているので、とても良い仕事環境です。
私自身、今の職場で楽しく働かせてもらっているので、子ども達には自分の好きなことを楽しく仕事としてできる様になってほしいと思っています
常に勉強やチャレンジをしながら楽しいなと思えることを仕事にできる生き方を子ども達にはしてほしいですし、私もそうありたいと思っています。
3人のお子さんを育児しながら、仕事では新しい事に挑戦してアップデートしていこうとする堀内さんのバイタリティが素晴らしいと思いました。それもノベルワークスのさまざまな働き方を受け入れる環境作りを積極的に行なってきたからこそだと思います。育児をしているお母さんの中には、やる気や能力のある人がたくさんいます。ノベルワークスのように時間の枠にとらわれず挑戦できる職場が増えることを願っています。