人と人の「縁」をつなぐ、ハブのような広報を目指して

株式会社セレクティは労働者派遣事業を行う創業12期目の会社。
人材派遣会社でありながら、自社内に受託開発室があるのが特徴です。ソフトウエアの受託開発を行う「受託事業」と、ITエンジニア、建設技術者を研修する「教育事業」があり、人材育成に力を入れています。
今回は、同社で昨年7月に広報に大抜擢された「あやぴょん」こと村本 綾香さんにインタビュー。“愛され広報”である村本さんに、ご自身のキャリアや広報のお仕事について、Twitterの活用方法を伺いました。

株式会社セレクティの環境づくり

御社の働きやすい環境への取り組み、それに対する社内での反応、また、現在感じている課題がありましたら教えてください。
派遣社員と内勤社員の垣根をなくす取り組みとして、各拠点より選出した派遣社員代表者と役職者による会議を四半期に1回実施。HPの社員専用ページに目安箱を設置し、より社員が思いを伝えやすく、働きやすい環境づくりに取り組んでいます。実際に実施したことは、

・テレワーク規定について(PC貸与、テレワーク時の在宅勤務手当制度の導入)
・健康に対する取り組み(年に一度の健康推進手当支給、社員の健康づくりに関するテーマを全社員に向けた定例会の際に研修として実施。)

全7拠点600名の社員をつなぐ手立てが現状のままでは不十分という理由で、弊社代表が部活にしたらどう?という提案してくれました。そこから【セレクティ部活動】と称し、「健康推進部」、「アウトドア部」、「グルメ部」、「アニメ部」、「ゲーム部」の5つの部活動として今年の4月より本格的に活動をスタートさせました。

 村本さんが広報になるまで

村本 綾香さんのプロフィール 
名前: 村本 綾香(むらもと あやか)※Twitterではあやぴょんというユーザー名で活動しています。
職業:広報
お子さんの年齢:6歳(女の子)、4歳(男の子)、3歳(女の子)
居住地:兵庫県


御社に入社されたきっかけや築いてきたキャリアについて教えてください。
人が好き×自己成長の可能性を求めて人材業界に未経験からチャレンジしました。
…などとカッコつけたいところですが、「人材コーディネーター」という横文字に憧れて応募しました(笑)。
入社後1年半、営業職に就いていたときに妊娠。そこから配置転換して管理本部として総務を経験する中で2、3人目を妊娠。2年の育休から復帰して、2021年の7月から広報の立ち上げを担当することになりました!

➖元の職業からジョブチェンジをされていますよね。ご自身にどういう影響を与えていますか?
一番自分を大きく変えてくれたターニングポイントとしては営業部時代。
営業のイメージは「しんどい・辛い」でしたがが、実際にやってみると求職者の方や社員のキャリアアップを伴走できることがやりがいとなり、数字にも表れるため楽しかったですね。支店の立ち上げメンバーだったため、社長から営業のノウハウを直接学べました。今でも社長の教えで私の中に根付いていることは「謙虚であること」です。

村本さんがされている「広報」について

➖村本さんがセレクティでされている「広報」というお仕事について教えてください。
一言で表すと「SNSを活用した広報」。創業12期を経て社外に会社のことを発信するのが初めてだったため、プレスリリースを出してメディアに掲載される前の種まきとして、まずステークホルダーさんに向けて認知してもらうことが必要と考えました。
その施策としてユーザー数が多く、拡散力の高いTwitterでの活動を始めました。
昨年7月より発信を始め、5月1日、上司と目標に掲げた5,000名フォロワー様を達成。現在は6,000名を突破しました!
来期からはいよいよプレスリリースを発信できるよう、会社からも予算を獲得しPRパーソンとしてのスキルアップを目指します!!

2022年6月30日現在、フォロワーは6,000名を超えました!


広報大抜擢の理由はなんでしょうか?
私は発信することが好きですし、そして実際の声が大きかった(笑)のです。
会社の中でたくさんのポジションを経験させていただいた、ということから「広報は社内のことをなんでも知っている情報機関」という位置づけで、私に注目してくださったかもしれません。

Twitterの活用方法

Twitter0からのスタートですよね。その時の状況を教えてください。
上司からTwitterはどうかという提案が出たものの、私自身はビジネスでTwitterを利用するという発想がなかったのです。
そこで「どういうアカウントを作ったらいいのか」「それは広報として有効に使えるツールなのか」
という調査を育休中にしていました。
このアカウントはトライアンドエラーを繰返し、そばにいるフォロワーさんに助けてもらいながら育んできた…と言えますね。

➖Twitterのフォロワー数は5,000を超えていらっしゃいますが、どうやって運用されているのでしょうか? 

村本さんがTwitterで大切にしていること。

私の場合、Twitterも業務なので実に1日に要する時間は平均6時間ぐらい(笑)。
個人的に思い切り楽しんでいる! ということもあるかもしれません。1日の平均ツイート回数は42回(内オリジナルツイートは1日1、2回笑)、今まで「いいね」をしてきた数はとっても自信があって、6.2万「いいね」しました。
これも広報活動と同じで、どんなにいいことを発信していても、認知されていないと存在しないも同じことなのです。ですので、自分の存在をまずはアピールすることが大切私は元々人に興味があって、質問することも億劫ではない点が良かったと思います。
そして、私自身を知ってもらうために開設2ヶ月目、1,000名フォロワー様になった際に希望制にて「1対1で話す」という企画にチャレンジしたこともあるんですよ。
中でも私が大切にしていることが心を込めた【リプライ】での交流です。ここで個性を出すことで、ファンになってもらい、呼び掛けたツイートに対してリアクションが起こるフォロワー5000名を目指して活動してきました!
詳しく聞きたい方は私のTwitterをフォローしてDMくださいね(笑)。 

村本さんのTwitter
https://twitter.com/ayapyon2525

Twitterは名前の付け方に工夫が必要ですよね。「あやぴょん」の由来は?
私はTwitterの名前が「あやぴょん」ですが、これは会長が付けたあだ名なのです。この名前は自分史上最大にかわいく、キャラが立っていたし、会社で付けられたというエピソードもありますしね。それが「あやぴょん」の誕生秘話です!

フォロワーを獲得され、認知度が格段に上がったことで、業務に良い変化はありましたか?
会社に対しては劇的に変化したという訳ではありませんが、貢献しているのではないでしょうか。
私たちは派遣会社ですので、お客様もステークホルダーです。私の発信を見て、お付き合いをしたいと思ってくださる企業様が声をかけてくださった…ということもあります。営業に打ち合わせの機会を振ったことも何件かあります。
私自身でいうと、社内だけでなく社外にも共感してくださる方がいて、激励のお言葉をいただく場があることで仕事に対するモチベーションがアップしました!!周りの目を気にしがちな性格なので、常に見られているということは、私にとっては良い刺激になっています。

見えてきた課題はありますか?
「交流」を大切にしつつ、やはり「運用」も使うフェーズに入ってきたのを感じます。今のところは、いただいたリプライに必ず返答しているのですが、時間がかかることも。
また、Twitterはリアルが充実してこそ。リアルの姿がTwitterの自分とリンクしているのか、というのは気をつけていきたいですね。手段が目的になってないか…という点も注意したいです。

村本さんの自宅での仕事環境

育休の取得状況、復職後の苦労について

育休は取得されましたか? 実際取得してどうでしたか?
 ありがたいことに、弊社で3回育休を取得しました。
長女が1歳7か月の時、1歳で入園が叶わず、そのまま現在の住まいに引っ越し、そこでも待機になったので初めは認可外保育園(当時は有償)に預けて復帰。この時は待機児童の対策もまだ今より進んでおらずとにかく保活は大変でした。続いて長男は絶対に姉と同じ保育園に通わせたいことから、園長先生と入所の状況を確認し合い、入園可能な最小月齢の8か月にて保育園デビュー。
そして最後の次女は4月1日のスーパー早生まれのため、空きがなく…。育休を2年間余すことなく堪能しての悔いがない状態での復帰となりました! 待機の連絡を会社にするのは心苦しかったのですが、「席は設けてあるから育児に専念しなさい」と上司が温かい言葉をかけてくれたことがありがたかったです。

復帰後に苦労したことはどんなことですか?
復帰してから配置が変わったパターンなので、仕事での苦労は特に思い当たりません。それよりなにより大変なのが夕飯づくりや洗濯などの家事です。
帰宅後は、

18時~18時半より約30分で夕飯準備
19時半~20時夕飯終了(食べるのが時間かかります)
20時半お風呂
21時半~22時消灯の合間片付けとTwitterと保育園・小学校の準備

…と、常に動いている状態です。
洗濯は毎日しないといけないので復帰後初の冬のボーナスで乾燥機を買って、QOLと電気代が爆上がりしました(笑)!

村本さんの育休から復帰されるママさんたちへ書かれたnote↓

村本さんの今後の目標

今後どんな自分になりたいと思っていますか
人と人をつなぐハブになる。これは私が10年前にセレクティにエントリーする履歴書に書いた文言です。広報というポジションは、国内外をつなぐ中心として機能するまるで空港のような存在…つまり「ハブ」なのです。
具体的には自分が形成した人脈の中に、相手の仕事の手助けができそうな人がいたら、紹介するようなイメージです。例えば、築き上げた人脈で採用課題を解決する、なにか協業してビジネスにする…というのも良いですよね。私が中心にいることで物事を円滑に進行させ、「楽しいことが起こりそう」という仕事ができたら最高です。
広報の仕事はまさに「縁つなぎ」。自分の活動ポリシーとして、これからも人間関係のハブの役割を極めていきたいです。

お子さんたちにはどういう風に見てもらいたいですか?
子どもたちにもらって嬉しい言葉が、「ママ、お仕事頑張ってくれてありがとう」です。だからこそ、楽しそうに働いている姿を見せたい。 楽しい状態を見せるのは実は難しいですから。「ママって楽しそうに働いているよね、きっと働くって楽しいんだろうな。」そんな風に感じてもらいたいです。 

編集後記

ライター・O山

「人に喜んでもらうことが好き」ということが根底にあると話していた村本さん。お話を伺って感じたのは、「人を輝かせる太陽のような女性」だということ。ご自身の光で、一緒にいる方をさらに輝かせているのでしょう。
SNSをビジネスで取り組むのは怖い…という印象がありましたが、村本さんからやり方を伺ったことで、「もっとやってみたい!」と意欲が沸いてきました!

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