「家族優先」この価値観の根付くSAKURUGで、キャリアの目標ができました

「ひとの可能性を開花させる企業であり続ける」をビジョンに掲げ、クリエイティブテクノロジー事業、リクルーティングエージェンシー事業を展開する株式会社SAKURUG(サクラグ)。同社で、週2•時短勤務の広報業務からキャリアを再スタートされ、現在、初の時短ママ執行役員として活躍されている木村 杏子さんにお話を伺いました。

業務効率アップの秘訣やキャリアについて、ご家庭のこと、どの質問にも、広報らしく聞き手の心をグッと掴む言葉で答えてくださっています。限られた時間で働くママ・パパ必見です!

プロフィール

名前:木村 杏子さん
Twitter : @Kyoko397
職業:執行役員、広報、DEI推進室
勤務形態:正社員、出社/在宅勤務のハイブリット
勤務時間:10:00-16:00、週4日
お子さんの年齢:4歳
居住地:神奈川県横浜市

仕事における様々な局面でそのとき一番動きやすい「在り方」でそれに接する

木村さんは、現在、時短勤務で執行役員、DEI推進室長、広報とお一人で3役を務められていらっしゃいます。どうやって3役をこなされているのですか?

「3役をこなす」というとまるですごいことのようですが、それぞれの業務は繋がっているので、3役分けて考えているということではありません。役割は私にとって「在り方」みたいなもので、仕事における様々な局面でそのとき一番動きやすい「在り方」でそれに接する、という感覚です。もともとサクラグが縦割りの組織ではなく、ひとりで複数の役割を担うのが普通の職場なので、自然とそういう考え方が身についているのかもしれません。

ただ、おそらくこれを読まれている方も、「社会人」「配偶者のパートナー」「親」「ママ友」など、日頃からたくさんの役割のグラデーションの中で生活されていると思います。

仕事においても、かちかちっとチャンネルを変えるというよりは、そのグラデ―ジョンをどうやって濃縮していくかを楽しんでいます。

限られた時間の中で効率的にお仕事をこなすために取り入れていることを教えてください!

色々なやり方があると思いますが、私は自分のタスクについては「着手してから優先順位をつける」が合っているなと思います。始める前に優先順位をつけすぎない。まずはやってみる。すると、難易度や自分で完了できる仕事か否かが見えてくるので、他メンバーの応援が必要な仕事であれば優先順位を上げます。

また、自分ではなくチームのタスクの場合、とにかく出勤したらまずチャットを返す、依頼された確認はなるべく午前中に完了する等を心がけています。基本的なことですが、自分で仕事を止めないこと、チームが作業する時間をいかに確保できるかが全体の効率に繋がります。私が確認していないから出せない、私しか進捗を把握していない、ということがない体制づくりをどんどんしていきたいと思っています。

あと個人的なことですが、私は肩が凝ると目に見えて睡眠の質が落ちるので、寝る前のストレッチを習慣にしました!深呼吸しながら、何も考えず自分を解放する10分間を持つと、翌朝スッキリとスタートできます。

新しいポジションを任される機会の多い木村さん。新しいポジションでは、いつもどのような事から着手されていますか。

一番避けたいのは「何から始めてよいかわからないので、何も始められない」状態ですよね。私のおススメは「まず演じてみて情報収集」です。たとえば私が書道家のつもりで字を書けばあまりの下手くそさに愕然とするでしょうし、プロ野球選手のつもりで球を投げてもあさっての方向に飛んでいってしまうと思います(笑)。でも、そこで初めて自分の現在地を知ることができますよね。実際に手を動かしてみるとオリジナルの課題が見えます。あとはできないベースでいいからそれをどう「切り抜けるか」だと思います。できるようになるのは切り抜けた後の話です。

行動の軸をつくるという点では、会社(代表)の描きたい未来を可能な限りキャッチすることだと思います。同時に、信頼できるメンバーから意見やアイデアをもらいます。D&I推進室(現DEI推進室)立ち上げの際は、有志のメンバーとブレストをおこない、どんなことを実現したいか、何を期待するか等意見を聞きました。視点は経験によってつくられるので、なるべく異なる経験をしているメンバーから話を聞くのが良いと思っています。そこで得た知識や課題と、未来の方向性をすり合わせることができれば、道筋がクリアになっていくと思います。

子育てしながら働く上で、SAKURUGの良いと思うところはどのようなところでしょうか。

「家族より大事な仕事はない」という言葉を、日頃から代表が発信し続けていること。何かあっても「家族優先で」という価値観が会社に根付いています。これは決して仕事を軽視しているわけではなく、家族を大事にするために、仕事中は時間と生産性をとにかく意識するという行動に繋がっています。

また、現在コーポレートの重要なポジションの多くを経験豊富なママさんメンバーが担っており、尊敬できるワーママさんが近くにたくさんいるという点でもとても恵まれていると思います。

「パパママチャット」などで仕事以外のちょっとしたお悩み相談や情報交換ができたりするのもメンバーからは好評です。

広報で外部の方とコミュニケーションするのが楽しいのも、この経験あってこそ

SAKURUGに入社される前は、どのようなお仕事をされていましたか。

医療関連会社では、ドクターとコミュニケーションをとるのが主な仕事でした。新しい症例を重ねるときには一緒にオペに入ったり、医局勉強会を開催したり、仲良くなったドクターとはラーメンを食べに行ったり新橋の赤ちょうちんでお酒を飲ませていただいたりしていました(笑)。結婚後就職した産学協働のミュージアムでは、小学生の社会科見学から、外国のVIPの方の視察まで、様々経験させていただき楽しかったです。

現在のキャリアにつながっていると感じるのは、どんな経験ですか?

もともと人見知りで、就活中は「営業だけは絶対無理!」と思っていたのですが、新卒で入った会社で最初に営業に配属されたことで人生が変わったと思います。人と接する仕事が楽しくなり、結婚して退職してからは、ミュージアムで接客・接遇のお仕事もしていました。広報で外部の方とコミュニケーションするのが楽しいのも、この経験あってこそだと思います。

小さいお子さんを抱えての求職活動はどのようにしましたか。

おもに子どものお昼寝中などにスマホで求人を見ていたのですが、なかなか希望の求人が見つからなかったのを覚えています。保活に失敗し、週2日の一時保育利用だったので、その状況でどんな仕事ができるのかのイメージもなかなかできずにいました。

その中で、たまたま勤務条件(自宅からの距離、日数や時間など)に合うものを見つけ、お話を聞きにいったのが今の会社です。

今後の目標を教えてください!

私自身のキャリアの目標は、これからの世代にキャリアの選択肢を増やすことです。現状、女性はライフステージに合わせてキャリアの選択を迫られることが多いと思いですが、だからこそ多様なキャリアも生まれやすい。これからさらに少子高齢化が進み、働き方にも多様性が求められる世の中で、ポジティブなシェアができる存在だと思います。私もその一人になりたいです。

子育ての目標は「子どもの自立」

家庭生活で大切にされているのはどんなこと?

一緒に何かを共有する時間を忘れないことです。食事でも、おでかけでも、子どもの行事でもなんでもいいのですが、人生をともにするうえで、「時間を共有する」ということがとても大事だと思っています。

木村さんの1日のタイムスケジュール

7:30    子ども起床

8:30     子どもを自転車で幼稚園へ(往復30分)。一度帰宅し、在宅勤務の時は簡単な家事、出社の時はそのまま出社します

10:00~16:00 仕事

17:30     お迎え(子どもがお友達と盛り上がってしまい、「帰るよー!!」と何度も叫んでいます。笑 ただ待っている間は園ママさんたちとの貴重なコミュニケーションタイムになっています♪)

18:00~20:00 お風呂(いつも泥だらけなので玄関から抱っこで直行です)→夕食準備→夕食(冷蔵庫の蒸し野菜ストックと宅配の冷凍食材を活用してます!)

21:00    寝かしつけ

22:00    洗濯、片付け、園のお知らせ確認、明日の準備など

子育てはこれからまだまだ続きます。今後のご自身の生き方をどのように考えていらっしゃいますか。

「家族より大事な仕事はない」、私はこれからの人生もこの言葉を軸に考えていきたいと思っています。私の子育ての目標は「子どもの自立」、私がいなくても生きていけるようになってもらうこと。そのうえで、ポジティブな影響を与えられる存在でありたいなと思っています!

家庭とお仕事との両立に悩むママ、パパに向けて

「家庭と仕事の両立」は、言うほど簡単なことではないと思います。だからこそ、同じように悩んだり、取り組まれているひとの存在が本当に心の支えになりますよね。私自身、まわりのはたらくママさん・パパさんに支えられてどうにか乗り切れていると感じています。悩みや課題をシェアしながら一緒にがんばれる仲間が増えたら嬉しいです!

株式会社SAKURUG

サクラグは、「ひとの可能性を開花させる企業であり続ける」をビジョンに掲げ、クリエイティブテクノロジー事業、リクルーティングエージェンシー事業を展開しています。

採用マッチングプラットフォーム『Sangoport(サンゴポート)』では、多様な「はたらく」を通じてDEI(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)を推進。性別、年齢、国籍など「はたらく」のあらゆるハードルに向き合い、多様な人材との出会いから組織づくりまで、ダイバーシティ経営の総合サポートを提供します。潜在的な就職希望者の活躍の裾野を広げることで、 日本の慢性的な労働人口不足という社会課題の解決にも取り組んでいます。

『Sangoport(サンゴポート)』サービス

編集後記

ポジティブでチームでの成功を一番に考えてお仕事されている木村さん。そんな木村さんの日々の心がけは、ワーママにとってとても参考になりますね!
そして、木村さんは、制約のある中でも一歩を踏み出しキャリアの目標を見つけました。一歩を踏み出すことの大切さも感じられるお話でした。
たくさんの方に読んでいただきたいです!