フリーランス・企業、すべてのステークホルダーにとって、最適な働き方を実現を目指すイーストフィールズ株式会社。今回は、同社のフリーコンサルタントと企業のマッチングサービス「プロコネクト」に登録されているニコローバ・ビオリーナさんに現在の働き方や育児とのバランスの取り方など伺いました。
今されているお仕事や働き方について
➖イーストフィールズにジョインされたきっかけを教えてください。
業界のトレンドを定期的に知るためです。
➖現在の働き方を教えてください。
基本的にはフルリモートです。案件ごとのかかわり方が違うので、週次でクライアント企業と定例を設けて、宿題を持って帰って翌週確認というものもあれば、月に1度クライアント企業の経営者の壁打ちをするというものもあります。定期的にクライアント企業の社員向けにゼミを開講する、など多岐にわたっていますね。
打ち合わせは基本的にはリモートですが、場合によっては、クライアント先に伺うことも。
平日は基本的にクライアント対応の時間として使っていますが、打ち合わせがない時間は自由に使えます。作業時間や自分の勉強ができますし、平日であっても家庭の用事を済ませたり、新規クライアント獲得のための営業活動をしたりしています。お打ち合わせがゼロ件で作業もたまっていない時は、平日であっても休みにすることもありますよ。逆に、イベントの立ち合いや撮影等で土日に稼働したりすることもあります。
➖現在の働き方のメリットと課題について教えてください。
メリットはやはり、
・自由に時間が使えてどこでも働けること(プライベートとの両立がしやすい)
・複数の案件に同時に関われること(刺激的であり、世の中のトレンドを学びながら参画させていただけるプロジェクトもあり、一つの企業にずっと属するよりは学びが多く楽しい)。
の2点ですね。
課題としては、
・チームがいるわけではないので、何かに困ったり知りたい時に、意外と相談相手が少ないこと。会社員時代は、先輩や同期や人事や他部署の方など相談できる人が多く、常に周りに人がいる安心感はありましたから。
・フリーランスあるあるだと思いますが、案件が途切れたら収入も途切れるので、常に途切れない工夫をすること。期間やかかわり方が多様な案件をいくつか持ちつつ、コンサルタントというメインの業態以外にも、登壇やモデルなど他のキャッシュポイントを複数持つことによって、収入が途切れない工夫しています。
これもあるあるですが、福利厚生がない、税金が高いということですね(笑)。
➖イーストフィールズの「プロコネクト」で助かった点は何でしょうか?
定期的に良質な案件に出会えること。今現時点ではプロコネクト経由の案件を回していませんが、世の中のトレンドや求められている人材を知るという意味では、定期的に案件情報を見るように心がけています。
ビオリーナさんご自身について
➖ブルガリアから日本にいらっしゃった理由を教えていただけますか?
アジアの文化に興味があり、10代に単身で日本へ。日本語の勉強は日本に来てから始め、猛勉強しました。
ヨーロッパ圏の国で10カ国住んだ経験あり、ヨーロッパの文化や価値観はわかっていましたが、遠く離れたアジアはどんなところなのか? という疑問と興味がありました。未成年が住むとなるときに安全に暮らせる場所として考えた時に日本は圧倒的に安心できる国だと感じていましたね。ビザの取得や都度の更新にはすごく苦労をしましたが、あえて留学生というプログラムにしなかったのは就労やいろんな活動の制限がかかってしまうためです。
もともと、親との間でもカルチャーとして「自分で選択する、尊重する」という共通の認識があったので、日本でチャレンジができたのだと思っています。
➖フリーランスならではの子育て方法を教えてください。
もともと、就活&就職はキャリアの通過点としてとらえており(日本できちんと企業に務める経験を積んだほうがいいと考えていた)、社会人として10年きちんと下積みをした後には独立をしたいと思っていました。
子育てや移住がきっかけで、10年ではなく少し早まった形の8年弱で会社員キャリアを終え、コンサルタントとして独立しました。
もともと、育った海外では自営は当たり前の風習があったので、違和感なく今のキャリアに落ち着いています。
ちょうど子どもの自我が発達し、コミュニケーションが楽しくなってくる娘が3歳〜4歳にかけてのタイミング(2019年の春先)で、会社勤めよりは、自由に活動の時間配分を決められる自営の形に切り替え、子どもとの時間を上手に自分の匙加減で確保したいなと思ったのがきっかけです。
フリーランスならではの子育ての良いところは、自由に時間が使え、どこでも働けることですね。
基本は、オンラインベースで案件を回しているので、子どもの長期休みに合わせて、子連れワーケーションをいつも実施しています。フリーランスでなければできません! 親子ともに、特別な経験や体験を長期休み期間にしながらも、仕事をきちんとこなせるのはありがたいと思います。
子連れワーケーションを定期的にする狙いとしては、
①働いている様子を見せてあげる→それによって、とにかくいろんな大人にたくさん慣れさせる(子ども自身のコミュニケーション能力の向上)
②日本での認知がまだない→見せていくことでイメージしてもらう(年2〜3回)
まだまだフリーランスやフルリモートで働くお母さんは多くないと思いますが、こんなやり方もあるのだ、と少しでも知ってもらって選択肢の一つとして認知されて行ってくれたらいいなと考えています。
他に、仕事しながら子育てで意識している点としては、
・同じ視点で物事を楽しむ。
・親が子どもに与えられるのは選択肢の幅の広さと信じているので、たくさん選択肢を広げてあげられるような経験をたくさん積ませてあげられること
・会話の時に「でも」「だって」を使わないようなコミュニケーションを心がける(否定から入るコミュニケーションはそもそも選択肢を狭めてしまうので)
・どんなにやることがあっても、一緒に20時半に布団に入り、30分絵本やゴロゴロタイム、21時には2人とも就寝。親と寝ることは、子どもの幸福度向上や21時までには完全就寝は成長ホルモン分泌の促進といったメリットがあるため。ママはたとえ仕事や家事のやり残しがああっても一緒に寝る、やり残したことは翌朝、4時に起きて済ませていくスタイルです。
➖2016年に鎌倉に移住されていますが、きっかけは何だったのでしょうか?
もともとは、都内世田谷区在住でしたが子どもが生まれて移住を検討しました。
何でも手に入る都心よりは自然が多い場所に住みたいと思いました。かつ程よく都心に通えて(移住検討時はまだ会社員時代)、山と海があるエリアということで鎌倉を選びました。
鎌倉でも住まいは海沿いではなく、山沿いでハイキングコースに囲まれたエリアです。家の真裏がハイキングコースの入り口です。結果として、子どもが1歳になる前に移住しました。
移住して2年は毎日都内に通っていましたが、独立と同時に、ワークスタイルをできるだけオンラインに寄せました(2019年なので、コロナ前ですが、Zoomを駆使していました!)。
オンラインとオフラインのバランスは、コロナになってより世の中にも認知をされ、より実現しやすくなりました。
移住をして以前の生活と変わったと思うエピソードとしては、以前は住んでいたマンションのすぐ下がコンビニ、今は最寄りのコンビニまで徒歩30分。一見不便にみえますが、自然が多く、慣れてしまえば特に不便はないです。買い出しも週1か土日のどちらかで済ませるスタイルにより計画的になって、かえって自分の時間がたくさん持てるようになりました。
➖子育ては続きますが、今後のご自身のキャリアをどのように考えていらっしゃいますか。
自分の活動の今のテーマとしては:【ワーママ】【オンライン】【フリーランス】がメインになっています。
まだまだ子どもが小さいので、しばらくは子育てがしやすい活動の仕方を続けると思いますが、
もともと、人前で話すことや大勢と協業することが好きなので、ある程度子どもの手が離れたらもっと多くの人を巻き込んで活動の幅を増やせたらと考えています。
ただ、【働く】をメインにした人生、というよりは、【やりたいことが結果的に収入につながっている】【働くというのは人生の一つのコンテンツに過ぎない】という捉え方で居続けると思います!
ビオリーナさんは働き方がここまで柔軟じゃなかった時代に便利だった生活から自然豊かな土地への移住を選択。自分と家族が幸せになる働き方を選んだビオリーナさんの行動力が素敵だと思いました!
職業 メインは、フリーランスで、まちづくり/暮し/コミュニティ作りなどの文脈で、マーケティングコンサルタント/マーケティングプランナー/ブランドストラテジストとして活動中。他にも、WEBやアプリのディレクション、本業の延長で複数の企業様向けに登壇/セミナー/単発のコンサルティング/企業向け社員研修も実行。
また、定期的に、女性としての働き方に関する講演、異文化理解講師、神奈川県内複数の高校の教壇で特別講師。
ビジネス英会話の先生。モデル活動。等、マルチに活動を行っています。
お子さんの年齢 7歳(現在)
居住地 ブルガリア出身・神奈川県鎌倉市在住
勤務形態 フリーランス (現在は複数の企業様に業務委託契約のもと、コンサルタントとして企業様の事業に伴走中。)