看護師からWebデザイナーに転職 深川花奈美さん

昨今、人材育成の分野で関心が高まっているリスキリング。スキルを学び直すことで、新しい職業に就くために、もしくは今の職業で必要なスキルを高める人が増えています。そんな中で、人気のある職業のひとつとして挙げられるのが「Webデザイナー」。
今回は、育児や仕事を続けながらデザインスクールである「デジタルハリウッドSTUDIO」に通い、新たなスキルを身に着けて看護師からWebデザイナーに転職した、深川花奈美さんにお話を伺いました。
子育てと仕事を両立しながら、少ない時間の中でスキルアップし転職に成功した深川さんのキャリアの秘密に迫ります。

深川花奈美さんのキャリアについて

深川花奈美(ふかがわかなみ)さんのプロフィール

職業:Webディレクター
お子さんの年齢:長女6歳、長男4歳
居住地:札幌
勤務形態:9:30〜17:00(フレックス制)

―深川様のこれまでのキャリアについて教えてください。

北海道大学大学院を卒業後、看護師として病院の病棟・外来で勤務。
第二子出産後、キャリアチェンジを考えて病院を退職しクリニックへ転職しました。 パート勤務しながらデジタルハリウッドSTUDIO札幌に通学し、卒業と同時に制作会社に就職。2023年1月で同会社にて3年が経過したところです。

―育児との両立ということで、クリニックに転職されたとのことでしたが、そこから全く異業種であるWEBデザイナーにチャレンジしたきっかけは何でしょうか?

WEBデザイナーへの転職を決意した時は、まだ病院で勤務していました。第一子の子育てと肉体労働である看護師の仕事を経験し、両立の難しさを痛感しました(この時は第二子を妊娠中でした)。
第二子の誕生を機に、ますます両立を課題に感じるようになり、他職種への転職を考え始めました。WEB業界に注目したのは、働く時間や場所の融通が効きそうなこと、資格の取得が必要ないことなどが理由です。その後は、仕事と勉強の両立をはかりたかったので、病院を退職しクリニックへ転職することにしました。

―デジタルハリウッドSTUDIOへ入学した理由を教えてください。

30代で子持ち、さらに未経験業種への転職となるので、最短ですぐに実務に入れるレベルのスキルを取得したいと思ったからです。デジタルハリウッドSTUDIOでは、わからない点を素早く解決できたり、プラスアルファの知識を教えてもらえたところがとても有意義でした。
また、課題を通して卒業後すぐに更新業務等を担えるレベルになれたので、就職にも有利だったと思います。

卒業後、現在の活動や働き方について

―デジタルハリウッドSTUDIOでのスキル獲得を経て、現在はどういう活動をされていますか?

最初は更新業務やWEBサイト制作のコーディング業務を行うことが多かったですが、2年目くらいからはクライアント窓口業務も担うようになりました。
ここ1年くらいでは、WEBサイト制作の企画部分を担当する機会も増え、この春からWEBディレクターの肩書きをいただきました。

―お二人のお子さんがいらっしゃるとのことですが、育児と仕事のバランスはどのように取られていますか?

あまりバランスが取れているかわからないのですが…基本的には、仕事を勤務時間内に納めるようにして、業務後に持ち越さないようにしています。
転職決意時、0歳だった子下の子も今は4歳になり手がかからなくなってきたので、仕事に集中しやすい環境にもなってきました。また、現在の仕事は比較的休みも取りやすいので、ストレスが溜まる前に旅行したりして発散するようにしています。

今後の目標について

―子育てと制作会社でのWEBデザイナーの両立、多忙な日々かと思いますが、今後のご自身のキャリアをどのように考えていらっしゃいますか?

頑張りたいのは、やはりディレクター業務です。今まではすでに企画されたものがデザインとなり、それがコーディングに回ってきていましたが、今は何を作るかを考える側にいます。コーディング業務もとても難しかったのですが、「何をどう見せるか」「どうやって使うのか」「どうやって(制作物)を評価するのか」を考えるのはさらに難しいです。
就職した会社名がインプロバイド(improveとprovideの造語)というのですが、就職当時から私の目標です。少しずつ知識や経験を増やして、クライアントへより良い提案ができるようになりたいと思っております。
また、そういった仕事に一生懸命取り組む姿勢などが子供達にも伝わってくれるといいなと思っております。

―深川さん、ありがとうございました!

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