夫婦で平等に子育てに向き合える環境を。”妊娠中から育休中、子育て中のママ社員とパパ役員のリアルな声” ~株式会社WonderSpace 辻井忠志さん 他

「マーケティングの力で日本の課題を解決する」というPurpose(存在意義・目的)のもと、マーケティング支援事業や自社メディア事業を展開している株式会社WonderSpace。同社では、子育てをしながらも働きやすい環境を実現するために、様々な制度を導入しています。そこで今回は、2児の父でもある取締役の辻井さんと、ママ社員5名に話を伺いました。

辻井忠志 さんのプロフィール

取締役 管理部長
2021年4月参画。
男性女性に限らず、子育て中の社員が家族を大切にしながら仕事でもパフォーマンスを
発揮できるよう、制度改革に注力している。

パパ役員(取締役)の会社に対する想い

Q:社内の女性活躍推進に対する取り組みに対して、どのような考えや想いを持っていますか?

女性活躍推進の取り組みは女性に限定されるものではありませんが、過去より日本では、日中は女性が育児をし、男性が仕事をするという文化が根付いています。一昔前と比べると、協力して育児をする家庭が増えてはいますが、依然としてそのような家庭が多いと感じています。

当然これは各家庭の問題で、現状を受け入れている家庭もあると思います。しかしながら、日本経済を俯瞰すれば、労働者の平均年収は上がらないまま、物価が高騰しているのが現状ではないでしょうか。子供の教育費や生活費の上昇により、共働きを求められる家庭が増えていると考えられます。そのような状況下で、女性はこれまでの育児に加えて、外で働くことも求められるようになっています。育児に対しては母親・父親問わず協力してやるべきだと考えています。

そのため、当社では、女性男性問わず育児と仕事が両立できるような取り組みを積極的に実施しています。現時点では母親社員が多いので、女性活躍推進という見え方になってはいますが、男性社員が父親になったとしても活用してもらえることを想定した制度ですので、母親・父親共に当社の支援制度を使って、それぞれが望む形の育児と仕事が両立できる環境を作っていきたいです。

Q:PURPOSE「マーケティングの力で日本の課題を解決する」をどのように実現していきたいと考えていますか?

まずは、社会課題に取り組んでいる自治体や企業のマーケティングをサポートし、間接的に社会課題の解決に貢献したいと考えています。そして、将来的には自社としても社会課題を解決する事業に取組み、これまで培ったマーケティング力を活かして直接的に社会問題を解決できればと思っています。

ママ社員・パパ社員が働きやすい制度

特に子育てをしながら働くママ社員やパパ社員が働きやすい環境を実現するために、様々な制度を導入しております。

出産祝い金制度

第1子から第5子まで以下の出産祝金を支給する制度です。

  • 第1子・・・10万円
  • 第2子・・・30万円
  • 第3子・・・50万円
  • 第4子・・・100万円
  • 第5子・・・300万円

人口減少が加速し労働力不足や経済規模の縮小が深刻化している現代において、少子化問題に企業として取り組み、子どもを安心して産み、育てることのできる職場環境を実現したいと考え、導入いたしました。

フレックスタイム制度(コアタイム:13:00~15:00)

あらかじめ定められた総労働時間内で日々の始業・終業時刻を自由に決めることができる制度です。
〈妊娠中ママ社員の声〉
現在でも満員電車は避けたいので、基本的にお昼から出社しています。フレックスタイム制度を活用し、体調第一に考えて出社のタイミングや勤務時間を変更するなど、柔軟な働き方を実現できています。

時短勤務制度

正社員以外の方も柔軟に働くことができるように、時短正社員と時給正社員があります。

両立支援制度

育児や介護等の事情からリモート勤務が必要な社員は支援制度を申請すれば原則週3日(特例として許可した場合は制限なし)を上限としてリモートワークができるようになる制度です。(※現在は通常、週3回出社・週2回リモート勤務としております)
〈妊娠中ママ社員の声〉
体調を崩したり安静にしなければならない時もあり、妊娠が発覚して1ヵ月半程は両立支援制度を活用してフルリモートで勤務していました。

家族旅行手当

年に1回、ご家族と楽しく旅行にいけるよう会社から55,000円(税込)を上限で支給している制度です。日々支えてくれている家族に感謝の気持ちを持ち、家族と過ごす時間を大切にしてほしいという想いから生まれた制度になります。

親孝行手当

ご両親の誕生日にプレゼントをお渡しすると5,000円手当が支給される制度です。弊社のPRINCIPLESの1つである「祖先と家族に感謝しつつ誇れる仕事をしよう」に基づき、両親の誕生日に親孝行して感謝を伝えてほしいという想いから生まれた制度になります。

毎月お米プレゼント

毎月お米を(1回送付あたり3kg〜)直送プレゼントしている制度です。白米/玄米から選べます。重たいお米を運ばずに、毎月美味しいお米が手に入る嬉しい福利厚生です。

▼詳細については、こちらをご覧ください
https://recruit.wonderspace.co.jp/a1199815298545b3a04f37c773e9c14e

『妊娠中ママ社員』の働き方(インタビュー①)

Q:現在どのような働き方をしていますか?

検診は午前中に予約し、フレックスタイム制度(コアタイム:13時〜15時)を活用して働くことができています!業務内容は変わっていませんが、業務量の調整や周囲の理解と配慮があり、とても心強く助かっています。
他の企業と比較は難しいですが、このような働き方や環境がもっと一般的になると良いなと思います。

Q:会社の女性活躍推進に対する取り組みや制度など会社に対する想いを教えてください!

ライフステージが変わり妊娠や出産により働きづらさや時間の制約がある中でも、キャリアアップを展望でき、自分が描くキャリアを選択できる柔軟性や自由度があると感じています。
また弊社は女性が7割を占めているので女性の事例が多いですが、男性も育休を取りやすく、家庭進出が進む働き方を、社会でもっと実現する必要があると考えています。

女性の活躍推進は重要ですが、女性ばかりが仕事・家事・育児をしなければならないという状況では、独りで多くを抱え、苦しむ人も多いのではないでしょうか。そのため、男性側にも寄り添った施策も必要だと考えています。男性も育休が取りやすいとか、夫婦で平等に子育てに向き合える制度や環境が大切だと思います。

『育休中ママ社員』の想い(インタビュー②)

Q:会社のどのような制度を利用していますか?

  • フレックス制度

妊娠初期のつわりがひどいときは中抜けなどをさせてもらいながら勤務していました。
特に体調が悪い時に「今は休養が必要」と気軽に休むことができる環境は、精神的にとても有難かったです。妊娠中はチームの皆さんが優しく配慮してくださり、体調を気遣ってくださいました。私は自らが不調であることを伝えるのが苦手なタイプで、つい無理をしてしまうことがありましたが、自分で業務のスケジュールを調整できるおかげで、体調を考慮しながら業務を行うことができました。その結果、ストレスなく働くことができ、とても感謝しています。

  • 出産祝い金制度

弊社の出産お祝い金制度は、産前産後の給付金や育休手当が支給されるまでにタイムラグがあり、金銭的に不安になりやすい時期に助かりました。会社からのお祝い金により、金銭面の心配なく過ごすことができました。お祝い金だけでなく、会社が子供の誕生を祝ってくれる姿勢が個人的に嬉しく、感謝しています。

Q:会社の女性の活躍推進の取り組みや制度についてどう感じましたか?

私はアルバイトという立場でジョインさせていただきました。勤務年数が長くないのにもかかわらずとても手厚い対応をしていただきました。

元々会社のウェブサイトに記載されている「女性の活躍を推進する」という文言を見て、とても感動しました。しかし、実際には掲げられた言葉と現実が異なる会社も多く、女性が育児と仕事を両立するのが難しく、諦めざるを得ないケースも少なくありません。私自身も、過去に育児と仕事のバランスが取れず、退職を余儀なくされた経験があります。しかし、弊社ではマネージャーや人事部門、チームメンバーを含め、皆さんが温かく受け入れてくれました。また、雇用形態に関係なく手厚い支援を受けられる環境が整っていることに感謝しています。このような経験は初めてであり、こんなにも温かい方々と同じ会社に所属できて幸せだと感動しています。
子育て中の方は、なによりも働きやすさを重視すると思いますが、弊社の働きやすさはどこにも負けないのではないかと個人的に思っています…!
今から復職が楽しみですし、復職後は今までよりももっと会社のために、関わってくださる方々のために仕事に取り組んでいきたいと思っています。

『子育て中ママ社員』の働き方(インタビュー③)

Q:現在ママ社員という中で、どのような働き方をしていますか?

アルバイトという形で入社し、自分のペースでシフトを組んで働いています!
基本的には週3回の勤務で、子供の習い事に合わせて8時半〜15時または16時頃まで働いています。また、子どもが長期の休みになるとお昼ご飯を作る必要があるため、その際は週5回の勤務に変更し、8時から13時までの勤務時間に調整しています。特に嬉しいのは、完全に在宅勤務で自分のスケジュールで働けることです。コアタイムもなく、柔軟性高く働けています!

Q:会社の女性の活躍推進の取り組みや制度について、または今の働き方について、どう感じていますか?

特に在宅勤務のおかげで、子どもが体調不良になった際でも休まずに通常通り仕事ができるのはありがたいと思います。
また最初は経験したことのない領域の仕事で不安もありましたが、丁寧に教えてくださる方々のおかげで、非常に助かっています。何か分からないことがあればすぐに質問できる環境なのでありがたいです。
また忘年会やBBQなどのイベントでは、子供たちを楽しませる工夫がされていて、心遣いがとても温かいなと思います。こうした温かい雰囲気の中で仕事ができることが、私にとって本当に素晴らしい環境だと感じています。

『子育て中ママ社員』の働き方(インタビュー④)

Q:現在は、どのような働き方をしていますか?

週5日の時短正社員として、フレックスを利用しながらも、基本的に9時〜15時まで働いています。また両立支援制度を活用して週3回在宅勤務をしています。

Q:会社の女性の活躍推進の取り組みや制度について、または今の働き方について、どう感じていますか?

ワーママにとって、本当に働きやすい会社だと思います。柔軟な働き方ができる上に、子どもたちの成長も見守れるのでとても助かっています。会社が時間や働く場所について柔軟に対応してくれることはとてもありがたいですし、何かトラブルが起こったときにいつでも相談できる雰囲気も心強いです。このような柔軟性を社内外に広めていけたらと思っています。

また時短になると正社員になれないこともあると思いますが、業務を変えることなく、時間も自由に決めて業務できるのでとてもありがたいです。また会社のイベントにも子どもを連れていくことができ、自分の働く姿を見せてあげられるので嬉しいです!

『子育て中ママ社員』の働き方(インタビュー⑤)

Q:現在は、どのような働き方をしていますか?

両立支援制度を活用し、週5日勤務のうち2日はリモートワークをしています。勤務時間はだいたい8時半〜16時半です。夕方はフレックスを使って、早めに退勤させていただくこともあります。

Q:会社の女性の活躍推進の取り組みや制度について、または今の働き方について、どう感じていますか?

リモートワークができるおかげで通勤時間を省くことができ、子どもと過ごす時間が増えたり家事ができるのは本当にありがたいです。また、小学校の面談や授業参観が平日のビジネスタイムに入ることが多く、有給取らずに中抜けできるのでとても助かっています!

会社の制度はとても充実しているので、自分は恵まれていると感じます。このまま制度を継続していただけるとありがたいです。また、今後も子どもや家族の事情などにより、柔軟に対応していただける受け入れ態勢があるといいなと思います。

編集後記

はたママ編集部

打ち合わせの中で、妊娠中から子育て中に至るまで、「どのフェーズでも働きやすいを目指している」という担当者の方の言葉が印象に残りました。
大変参考になるインタビューをありがとうございました。

SNSへのシェアをお願いします!