【オンラインレッスン受講記】「食べる力を育てよう!子どもの「げんき食」習慣のすすめ」を受講しました!

食事

私の中で今までの食事作りの常識がひっくり返る、オンラインレッスンに参加しました。そのレッスンで私が学んだことを、シェアしたいと思います。

講師は、はたママでおなじみの伊吹砂織(いぶきさおり)さんです。(以前もインタビューの前編後編と親子マッサージのオンラインレッスンに関する記事を書かせていただきました。)

離乳食後はどうしたらいいの!?

離乳食については結構レシピを見かけていたものの、その後のレシピってあまり見かけなくなったなと思いませんか?

大人と同じ食事で大丈夫なのはわかっている。

でも、大人と一緒の食事を出しても食べないことのほうが多いですよね。

合わせてばかりだと自分が好きなものが食べられないですし。

子どもが好きなものばかりだと、栄養のバランスはこれでいいのか?と疑問に思う。

離乳食後がこんなに大変だなんて思いもしませんでした…。

食べる力を育てる こどもげんき食習慣のすすめとは

「げんき食」は、発達心理学・口腔医学・健康食育・こどもの食と保健の4つの分野からアプローチした、子ども成長と発達を最大限にサポートした習慣だそうです。

思っていたのと違う…!私は、

「この野菜にはこの○○の栄養があるから、幼児期に積極的に食べて欲しい」

というレッスンだと思っていたし、テキストにも同様のことや栄養のバランスを取るためのレシピ…といったことが書かれていると思っていました。

けれど、伊吹さんのレッスンではそういう言葉が出ない!テキストにもそんなことは一切掲載されていない!

好き嫌いはなくさなくていい!?

栄養のバランスが整った食事。それさえしっかり食べてくれたら、親としてこれほど嬉しいことはありませんよね。けれど、現実はなかなかうまくいかない(笑)。

おかずの品数を多く増やしても、全部残されてイライラMAX!

そんな経験はないでしょうか?(O山はしょっちゅうです!)

最初に質問された「お子さんに好き嫌いはありますか?」という質問。

うちの息子、まあ色々あります。葉物の野菜は見向きもしませんし(涙)。

けれど、食べ物を見て「好き・嫌い」を判断できるのは、味わう力が増えて、味覚が発達しているからだそう。人の味覚は最初から好む味もあれば、遺伝的に嫌う味、たくさん食べることで学んでいくそう…。

栄養はどこに行った(笑)。

何でも食べる子が正しいと思いがちだったなと反省。少なくとも私はそういう偏見を持っていたなと反省です。

成長と発達の違い

発達というのは、生涯にわたって心理的・身体的「はたらき」の変化すること。一番めまぐるしく発達するのは乳幼児期ですが、心と身体のはたらきを変化させて周りの環境に適応するための「認知」や「行動」を形づくっています。

このような変化、および過程のことを「発達」と呼ぶそうです。

私たちは身体や器官などが育って量的に大きくなる成長にとらわれがちですが、数字で簡単に表せない「行動・技能・認知」などの質的な変化である発達についても考えないといけません。

そう、発達は「一定の方向に、順序通りに変化するもの」であり、ひとつ飛ばして次の発達段階に入ることはありません。

子どもの好き嫌いという行動も発達の途中である、ということがわかりました。

親はつい、成長することにばかり目が行きがちですよね。

親がお手本になって、こどもの心を発達させよう

発達心理学の視点から見ると食事は、

「誰とどう食べるか」

「何を誰とどう食べるか」

ということが大切だそうです。この話を聞いた時、心底びっくりしました。

栄養のバランスが取れた食事が一番だと思っていましたからね…。

例えばおむすびだった場合、

「美味しいねー。」

「三角の形だねー。」

と楽しそうに食べることが子どもの心の発達の土台を作るそうです。 私、片付けや食事作りに必死で、子どもとのコミュニケーションがおろそかになっていました。

食べなくてイライラしなくていい!シンプルが一番

「子どもに食べさせたい食事についての理想は親ならばそれぞれ持っているでしょう。でも、いったん理想は忘れてください。」

と伊吹さんは言いました。

そう、理想は高いけれど、モチベーションを維持するのは本当に大変!

栄養のバランスが取れた材料をスーパーで購入して、気持ちだけ満足。そんなことばかりが続きます…。毎食作ると、一日台所に立っているような錯覚に陥るし。(私だけ?)

げんき食は、シンプルな献立でOK!おかずの品数や料理の技より「質」で勝負することが大切だそうです。

ご飯とお味噌汁だけでも十分で、この二つを組み合わせることによって、しっかりたんぱく質やミネラルを取ることが可能なんですって。

また大事なのは、食事の後、きっちり排出できること。食事をしっかり噛んで唾液を出して食べることの必要だと伊吹さんはおっしゃっていました。唾液をたくさん出すことは、栄養素を取り込みやすくし、口腔内を虫歯になりにくいpHにしてくれるそう。

また書きますが、

…栄養はどこへ行った(笑)?

噛むことってあまり意識していませんでした…。

身体の中に栄養分が届かないと、栄養のバランスが整っている食事をどれだけとってもムダというもの。噛むことってとても大切!

私たち親がサポートしなくてはといけないことは、栄養バランスを整える以前にもっとたくさんありました…。

思い切って食生活変えてみたところ…

炭水化物ダイエットが流行っているように、悪者扱いにされがちなお米。元々お米大好きでもなかったO山は、あまり食べませんでした。(息子はお米好きなので、たくさん食べていました。)しかし、伊吹さんのオンラインレッスン後から私たち家族の食事はだいぶ変わりました!

今では具沢山の味噌汁とご飯、梅干し、キムチなどの発酵食品を中心に。お弁当の残りのおかずがあればそれを食べるし、余力があれば魚を焼く。主軸を味噌汁とお米にしてから仕事をしている日常のご飯作りがとても楽になりました。

お弁当作りから朝は始まるので、それと並行で味噌汁作りをしてしまえば夜は温めればいいだけの状態になります。帰宅後、料理を作り出すと洗い物も増えますよね。それにプラスして食後の食器の片付けも加わると、どうしても気持ちが滅入ってしまい、食事中の会話を楽しむことなく後片付けを率先してしまいます。

けどシンプルなご飯に切り替えてから、

「一緒に食べると美味しいね!」

と目と目を合わせてコミュニケーションが取れるし、食べている息子の様子をしっかり見守ることができます。

「一緒にもぐもぐしよう〜」

と一緒にもぐもぐしています。子どもと私はもぐもぐ中はずっと笑顔。

日本こども成育協会でもぐもぐエクササイズと呼称があるみたい。

もぐもぐとニコニコはセットですね❤️

なにしろ、私自身の心の状態が安定しました♪

食事はやっぱりみんなで楽しく食べるのが一番!

最後に

正直なところ、母子手帳の逆ピラミッドのような図をもとに、「バランスが取れた食事」とは…という内容かなと思いました。先入観って怖いですね(笑)。

この講座がすごいのは、「子どもの好き嫌いには理由がある」というところから始まるところ。

子どもに好き嫌いがあるのは当然で、栄養バランスをしっかり整えた食事を心がけましょうという結論が着地点ではないのです。

子どもだから好き嫌いがあるわけじゃない、発達段階だから好き嫌いが出てくる…。

という知識を得た時、気持ちが軽くなりました。

たくさん栄養のバランスが取られた食事が食卓に並んでいても、口に入って丸呑みされるようなら体の至るところに負担がかかってしまいます。

伊吹さんの講習を受けて、私が心がけるようになったのは、食事のバランスを整えることでも、少しでもおかずの数を増やすことではありません。

息子の様子を観察して、食べている様子がどんな風であるのか、どんな表情をしているのか。食事をしている息子の様子をじっくり観察するようになりました。

食事は楽しくて幸せなこと。親はそれくらいシンプルなことを子どもに伝えるだけでいいのかもしれませんね!

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