ふるさと納税という制度ができたのは2008年ですから、もう13年も経ったことになりますね。もうお馴染みになったふるさと納税ですが、みなさんはやったことがありますか?
私は今回は「おせち」の返礼品を選んでみました。色々な返礼品が自治体ごとに用意されているため、見ているだけでも面白いです。
今回はふるさと納税について、私が調べたことをまとめました。
目次
ふるさと納税とは?
払うべき税金を納めた上で、返礼品という特典が付いているということですから、とてもお得な制度ですよね。
今後増える!? 税負担
サラリーマンは、給与から自動的に所得税や住民税が自動的に引かれてしまうので、大金を払っている(納税している)感覚を持たない方もいるのではないかと思います。
先日、小学館が運営するWebメディア「マネーポストWEB」にびっくりするような記事がUPされていました。それはサラリーマンの給与からの税金負担が50%を超えるというものでした。2003年は39.38%だったのが、2023年には50.05%も負担額が増えると予想されていました。しかも、消費税も5%から10%に上がっているわけですから、税金の負担がとても増えているという記事です。どうやら50.05%の中には、会社負担分も含まれているようですが、負担が増えているのは間違いありません。(参照元:サラリーマンが天引きされる税・保険料負担が増加 2023年に負担率50%超へ)
たくさん税金を払っているのですから、少しでも得したいですよね。
いくら寄付できるのか?
ふるさと納税は、簡単に言うと、本来払うべき税金(住民税や所得税)を、先に払うことで、翌年の税金(住民税や所得税)が安くなる制度です。
また、たくさん払えば良いというわけではなく、その人の年収や家族構成によって、先払いできる金額が異なります。たとえば、2万円までしか前払いできない人が、3万円のふるさと納税をしたとしても、翌年の税金は2万円しか安くなっていない(控除されていない)ことになります。もちろん、3万円分の返礼品は貰えるのですが。
自分がいくらまで払えるかは、調べることが可能です。楽天の控除上限金額の目安のページや、かんたんシミュレーター(楽天へのログインが必要)を参考にしてみてくださいね。
損をする場合がある
ふるさと納税は、自己負担額2,000円がかかります。
たとえば、2万円の物をふるさと納税で購入した場合、翌年税金が安くなるのは、2万円- 2千円=18,000円分となります。
つまり、2,000円未満相当の返礼品だった場合、損をしていることになるのです。
一時期、自分の自治体にふるさと納税をしてもらうために、返礼品の競争が過熱したことがあり、総務省が返礼品は、寄付額の3割以下にするという制限を設けました。
そうなると、ふるさと納税は得ではないのではと思いますが、そんなことはありません!
還元率100%超! のワケ
下記は、楽天ふるさと納税の、還元率順に並んだ返礼品です。
参照元:https://furu-sato.com/recommend_site/rakuten/value_rank
これを見ると、還元率が高いことがわかります。100%を超えている返礼品さえあります。これはどういうことでしょう?
総務省が定めたルールでは、寄付額の3割以下にしなければいけない返礼品ですが、還元率がとても高いことがわかります。
たとえば、還元率が100%ということは、2万円の寄付(ふるさと納税)に対して2万円の商品ということになります。
これは、自治体が総務省のルールを破っているわけではありません。自治体は返礼品を寄付額の3割以下で仕入れているのですが、実際お店で購入しようとすると、寄付額と同じ金額になるため、還元率が100%超になるわけです。
ふるさと納税の手続き
皆さんが気になるのは、ふるさと納税で返礼品を買ったあとの手続きですよね。実はとても簡単です。ワンストップ特例制度というものがあり、確定申告をせずに、税金の控除を受けることができます。
私も実際にふるさと納税を行いましたが、ふるさと納税をおこなった自治体から申告特例申告書という紙が送られてきました。その申告書に、マイナンバーカードかマイナンバー通知書のコピーと、免許証といった本人確認書類のコピーをのり付けして、郵送するだけでした。
※医療費控除などを受ける場合は、ワンストップ特例制度が適用されず、確定申告が必要になります。
確定申告をせずに税金の控除を受けることが可能。
マイナンバーカードかマイナンバー通知書のコピー、免許証といった本人確認書類のコピーをのり付けして、郵送すればOK!
どのサイトでふるさと納税をしたらお得?
年末になると、ふるさと納税のポータルサイトのCMがよく流れます。
色々なサイトがありますが、私が一番得だと思うのは、「楽天ふるさと納税」です。
なぜなら、楽天ポイントが付くからです。
他のふるさと納税のポータルサイトでも、ポイントが付くようですが、楽天ポイントが一番使い勝手が良いと思います。
編集後記
今回改めてふるさと納税について調べてみましたが、一時期の返礼品過熱の時に比べると大分落ち着きましたが、それでも得する人は多いです。2千円の自己負担がありますので、それを考えると年収の少ない人よりも、多い人のほうが得する制度だと思います。
冒頭でもお伝えしましたが、私は(小さいですが)おせちを注文してみました。今年はおせちは諦めようと思っていただけに、先払いとは言え、いつかは払うお金で、返礼品のおせちがもらえて、正月に楽しい思い出が1つ増えるなら、とてもお得だなと思いました(^^)
本来自分が住んでいる地域へ納める税金を、自分が住んでいない地域(自治体)に納めることができる制度。納めた金額に応じて、返礼品というお礼がもらえる。本来払うべき税金(住民税や所得税)を、先に払うことで、翌年の税金(住民税や所得税)が安くなる